明るく開放感ある園舎完成、園児らがお祝い 下六人部保育園で竣工式/京都府福知山市
老朽化で建て替えていた京都府福知山市長田段の下六人部保育園(武田久美子園長)の新園舎が完成し、21日に竣工式があった。明るく開放感のある園舎で、関係者や園児ら170人が門出を祝った。 同園は1950年に下六人部村立保育園として開園し、その後に市立保育園になった。2021年度から民営化し、社会福祉法人光福祉会(武田義久理事長)が運営している。旧園舎は築45年以上が経過しており、跡地に市などの補助を受けながら総工費約5億9千万円をかけて整備した。 新園舎は平屋建て一部2階の鉄骨造りで、延べ床面積約1366平方メートル。立石設計(南岡町)が設計、柏原工務店(観音寺)の施工で一昨年に旧園舎の解体工事から着手し、園児たちは仮設園舎のトレーラーハウスで過ごすなどしていた。 周囲の住宅に溶け込む外観になっており、ステージがあるホールと職員室を中心に、左右に保育室を配置。各ルームの出入り口は、自然光を取り込み、季節を感じられ、子どもたちが伸びのびと過ごせる開放的なデザインになっている。 一人ひとりに応じた支援ができるプレイルームのほか、人工芝を備えた屋外オープンテラスの多目的スペースもあり、イベントなどで地域の人たちが利用できる。 竣工式は、5歳児クラスが和太鼓や歌を披露して始まり、続く式辞で武田理事長が関係者に感謝を述べ、「民営化に至るまで、長年にわたり尽力された園職員、巣立った子どもや保護者、地域の方々ら、多くの人によって守り継がれてきた歴史と思いを大切に、子どもの成長とともに笑顔があふれる施設の歴史を新たにつくっていきたい」とあいさつした。 来賓祝辞のあと、園庭でハナミズキを植樹し、風船を飛ばして喜び合った。