カニも? 風営法フリーの“クレーンゲーム”、主婦が沼る後発のDMM版
横取りされる心配なし
利用者が嫌う「他の利用者による横取り」を回避するシステムも好評だ。通常、何回かの挑戦後、景品をいよいよ獲得できそうになったタイミングで“手持ち資金”が不足すると、追加課金のために遊んでいたプレー台からいったん“離れる”必要がある。 しかし順番待ちの利用者がいたら、横取りされてしまう。この問題を解決するために、DMMオンクレは5分の課金タイムを用意。その間は、次の利用者に順番が回ることはない。 ちなみに、課金方法は2種類ある。スマホアプリでは専用通貨の「DC」および、DMM.comの各サイト内で使えるプリペイド式の支払方法「DMMポイント」が利用可能。ブラウザー(パソコン、スマホいずれも)は、DMMポイントのみ対応している。 このように、DMMオンクレはクレーンゲーム本来の楽しみ方である景品の品ぞろえや遊び方で独自性を発揮し、利用者訴求に徹している。これは事業を立ち上げた松縄氏自身が他社のオンクレ利用者だったことによる部分が大きい。 他社はキャンペーンや割引などを積極的に展開するが、「ユーザーに寄り添うサービス設計や商品ラインアップの面で改善余地がまだあり、そこに勝機があると考えていた」。今後も利用者のニーズにサービス改善と新機能の追加で応え続け、業績のさらなる向上を目指している。
星野 真唯