東京のうまい「究極の醤油ラーメン」ベスト5店…スープ濃厚、150人が試食した「究極の一杯」を覆面調査隊が《浅草・王子・上大岡・糀谷・尾久》で発見
浅草「中華ソバ ビリケン」
貝ダシ塩ラーメンの人気店がオープンさせた新店は鴨&鶏が主役。優美な味わいを印象付けるひとつが鴨チャーシューだろう。それはしっとり絶妙な柔らかさ。噛めばにじみ出る滋味深さ。最初に皮目を焼くことで余分な脂を落とし、香ばしさを出しているそう。ではスープはと言えば、こちらは岩手県産合鴨と濃厚な旨みの親鶏を純水で炊いたダシがベースで、鴨独特のクセを抑えたクリアな味。 生醤油など数種を配合したタレと合わせれば高貴な香りがふわりと広がる。目指すは誰からも好まれる味。まさにそれ!と完成度に膝を打ちまくるが店主の心は「今より美味しく」。この先、楽しみしかない。
尾久「中華そば 竹千代」
鶏ガラベースで醤油のキレがいい淡麗味がトレンドの今、昆布と干しシイタケだけで作るまろやかなダシのスープに度肝を抜かれた。オーナーが長年温めていた構想を、選び抜いた本物の食材で形にしたこれぞ渾身の作。開業直前、約150人に試食を頼んで意見を聞き、最終的な味を完成させたという。 飽くなき探求は素材の吟味から旨みの抽出法、温度調整まで全てだ。天然利尻昆布と国産しいたけは水出しでエキスを抽出し、適温で別々に管理。理想の味を作るため探し求めた醤油を使うタレと共に提供前に合わせる。凝縮した旨みが口の中で複雑に奏でる味わいはヘルシーさも併せ持つ、稀有な一杯だ。 『おとなの週末』2020年2月号(本内容は発売当時のものです) …つづく「東京の本当うまい「町中華のラーメン」ベスト6店…なんと一杯《600円》、スープ絶品《浅草・大森・人形町・大井町・千歳烏山・清澄白河》で覆面調査隊が発見」では、あまたひしめく町中華のなかから、おいしいラーメンの店を紹介します。