「橋本先生に」 天理、亡き恩師へ前日勝利宣言 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、天理(奈良)が宮崎商(宮崎)に7-1で勝利した。 【写真】センバツ応援ポスターに小泉のんさん ◇天理・中村良二監督 橋本武徳総監督が昨秋に亡くなってから、初めての甲子園での一戦。19日にも先生の墓参りに行き「見守ってください」とお願いした。今日も試合前に、選手たちには「橋本先生に1勝をささげたい。俺も全力で采配するから、君たちも全力でプレーしてほしい」と話してから試合に臨んだ。 理想とする試合運びができたと思う。中押しして最後に(得点を)取れればと思っていたが、(終盤に追加点を奪って)狙い通りの試合展開で満足のいくものだった。 背番号18番だが(中堅手として)先発した木下和輔が期待に応えてくれる一打を見せてくれた。二回2死三塁の場面で、三塁打を放ち先制点を挙げた。最近の練習試合での調子が良かったので今日は任せた。物おじしない頼りになるバッティングだった。 序盤は達孝太投手の不調が目立った。だが、宮崎商は地方大会で6、7点差を逆転する試合をして甲子園に来ている。油断は全くできなかったので、(粘って投げていた)達には最後まで投げてもらった。 ◇内山陽斗主将「序盤は苦しかった」 天理・内山陽斗主将 序盤は、なかなかしんどい展開だったが、後半に点が取れて良かった。達がゲームを作ってくれた。相手の日高大空投手の低めの変化球に手を出してしまい、序盤は思うような打撃ができずに苦しかった。直球も球威があって打ち返すことが難しかった。 常に厳しい環境で練習をやってきた。試合前は「やってきたことを出せばいける」「考えすぎずにいこう」と話し合っていたので、試合中も笑顔が出たと思う。いつも「練習してきたことを出そう」と言い続けてきたので、結果を出せて良かった。2回戦以降も達がしっかり抑えてくれると、信じている。打線は序盤から攻めて、しっかり達を支えたい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。