ソニー、空間コンテンツ制作支援ソリューション「XYN」を発表――mocopiを使った高精細キャプチャーの先行体験会も実施
ソニーは7日、3DCGなど空間コンテンツの制作を支援するソリューション「XYN」(ジン)を発表した。ソフトウェアとハードウェアが統合されたソリューションで、同社のイメージング、センシング、ディスプレイなどの独自技術を活用し、業界標準のさまざまな制作ツールに対応し、クリエイターを支援する。 【画像】mocopiを使った「XYN Motion Studio」 ■ mocopiを使った高精細モーションキャプチャー XYNの取り組みの第1弾として、モーションキャプチャー「mocopi」センサーを活用した「XYN Motion Studio」を3月下旬に提供を開始する。「mocopi」2セット分合計12のセンサーを接続することで、より高精度でのモーションキャプチャーが実現するほか、アプリ上での編集機能などを備えることで、これまでのVTuberコンテンツやVRソーシャルアプリ、ゲーム開発などに加え、映像制作などより幅広いクリエイターに扱いやすい形で提供される。 「XYN Motion Studio」はWindowsのソフトとして提供される。価格は月額1100円。このほか、2セットのmocopiのデータを連携させるレシーバー「mocopiセンサーデータレシーバー」(1万6500円)やセンサーを装着するためのバンド「mocopiセンサーバンド」(9900円)も用意される。 「XYN Motion Studio」は、1月17日~18日に秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区)でアプリの先行体験会が開催される。 ■ 空間キャプチャーソリューション また、開発中のソリューションとして、ミラーレス一眼カメラで撮影した画像からフォトリアルな3DCGアセットを作り出す「XYN 空間キャプチャーソリューション」を挙げている。独自アルゴリズムにより、映画やゲームの小道具、メタバースの空間背景など、3DCG制作ワークフローがより効率化できる。 撮影状況をリアルタイムに可視化し効率的な撮影を支援するモバイルアプリも備えられる。 このほか、高画質の4K OLEDマイクロディスプレイやビデオシースルー機能を備え、直感的な空間コンテンツが制作できるXRヘッドマウントディスプレイ「XYN Headset」も開発している。「Sony Pictures Animation」との実証実験も実施しており、さまざまな領域で使用されている3D制作ソフトウェアへも対応する。 なお、米国で開催されるテクノロジーの見本市「CES 2025」(米国ラスベガスで7日~)に出展され、XYNの世界観が体験できる。
ケータイ Watch,竹野 弘祐