JR西、「QRチケットサービス」1月19日開始 磁気きっぷは28年から順次終了
JR西日本は、1月19日から新しい「QRチケットサービス」を開始する。「KANSAI MaaS」サービスや、海外の旅行会社で企画乗車券を申込み、発行された乗車用QRコードを使用して自動改札機が利用可能になる。 【この記事に関する別の画像を見る】 1月10日からは、京都、大阪、京橋、JR難波、尼崎、天王寺など、JR西日本の近畿圏在来線駅で対応開始。その後3月以降、和歌山や兵庫、姫路、奈良、長浜などにエリア拡大していく。 JR西日本のほか、関西の主要私鉄など7社による「KANSAI MaaS ワンデーパス」や Osaka MetroとJR西日本路線を乗り渡れる「大阪スマートアクセスパス」も期間限定で販売する。 QRリーダーが設置された改札では、改札のリーダーにQRコードをかざして通過できる。QRリーダーが設置されていない改札口の場合は、改札機付近に掲示されたQRコードを利用者がスマートフォンで読み込み、画面を係員により提示して入出場する。 「KANSAI MaaS ワンデーパス」は、2月27日~3月27日の期間の1日間、OsakaMetro、近鉄、京阪、JR 西日本、南海、阪急、阪神の7社の路線を乗り降り自由になる。価格は3,000円で、1月27日から販売する。スマートフォンのKANSAI MaaSアプリからパスを購入可能で、駅の券売機、窓口では購入できない。 「大阪スマートアクセスパス」は、Osaka MetroとJR大阪環状線・JRゆめ咲線沿線への観光に使える1日乗車券で、価格は1,200円。また、海外の旅行会社では、「WEST QR はるか片道きっぷ」(仮称)として訪日客に便利な乗車券を発売する。 JR西日本では、大阪・関西万博に向け、関西民鉄と連携し、企画乗車券や訪日客向け乗車券をQRチケットとして強化。現在券売機で発売している磁気きっぷは、2028年以降順次QR乗車券への移行を進め、磁気券の削減を図っていく。あわせて、改札のIC専用化を進めていく。 なお、2025年春には、NFCタグとQRコードを活用した新決済サービス「Wesmo!」を導入予定。ICOCAの上限である2万円を超える買い物が可能な決済機能や送金機能、WESTERポイント対応などを予定しており、これらを連携させ、チケットレス化を加速していく。
Impress Watch,臼田勤哉