「世界のたくさんのニュースを伝えたい」渡米する女性アナウンサーの挑戦
アナウンサーとして「どれだけ唯一無二の存在になれるか」
次の夢に燃える佐々木さんに先月末のニュースバード最終出演日に、再度話を聞くことができた。 「最終日が終わりました。VTRを含めて5分近く最後のあいさつをさせていただくなど、本当にありがたく卒業させていただきました。ただ翌日からはまた新しいキャスターが加入して通常通り放送は回っていくわけで…自分がどれだけこれから唯一無二の存在になっていけるのかが大事だと感じます」 世界は常に動いている。だから、それを伝えるニュースには終わりがない。ニュース番組を見ている人の中には、誰が原稿を読んでも同じと思っている人もいるかもしれない。しかし、毎日世界のどこかで起きているニュースを伝えるアナウンサーは、1分のニュースを伝えるのにも、「本当にこれで伝わるのか」と、言葉のひとつひとつを、悩みながら原稿を読んでいる。 佐々木さんはまだ、アナウンサーとしてテレビに出演する人のひとりに過ぎないかもしれないが、もしかしたら「佐々木さんの伝えるニュースだから見てみたい」と言われる日が来るかもしれない。佐々木さんのアナウンサーとしての人生はこれからも続いていく。 ◆佐々木真奈美(ささき・まなみ) 1987年生まれ。29歳。北海道出身。早稲田大学第一文学部を卒業後、山形テレビアナウンサーを経て、2013年から今年5月末までTBSニュースバードでキャスターとしてニュースを伝え続けた。大学時代に学んだ中国語は日常会話なら難なくこなすことができる。趣味はおいしいラーメン店を見つけること。特に味噌ラーメンが好き。今年7月からはアメリカで生活する。 (取材・文 山田恵介/THE EAST TIMES)