「2回同じ失敗を繰り返した」苦労人。FC町田ゼルビア・鈴木準弥が振り返る、上を目指し続けられる理由
「自分の色を、J1のピッチで表現したい」これまでの経験を糧に…
河岸:町田でJ2を独走で優勝してのクラブ史上初のJ1昇格。改めて振り返ってみてどうでした? 鈴木:一番感じたのは、「充実した日々ってあっという間だな」ということです。大体試合に出続けることができていたシーズンは、シーズンが終わる時に「もう終盤か」と感じていたんです。シーズン途中の夏に町田に加入して、半年間はあっという間に過ぎました。自分がチームに必要とされている、チームに自分の役割があるということのうれしさ、幸せも噛み締めることができました。 河岸:町田に加入してからは半年で1ゴール5アシスト。J1で迎えるシーズンも町田の重要な戦力として戦うと思うけれど、最後に新シーズンへの抱負を聞かせてください。 鈴木:ドイツの時もFC東京の時も感じましたが、高いレベルの中でどれだけ自分の色を表現できるかが重要です。監督の戦術やチームのサッカー観がある中で、自分の色を出せる人たちがそういった第一線に残り続けることができるんだなとわかりました。ドイツの時もFC東京の時も、うまく自分の色を表現しきれずに終わってしまった。来季どれだけJ1で自分の力が通用するのか、とても楽しみです。 (本記事はFootballcoachで公開中の特別インタビューより一部抜粋) <了>
[PROFILE] 鈴木準弥(すずき・じゅんや) 1996年1月7日生まれ、静岡県出身。サッカーJ1リーグ・FC町田ゼルビア所属のプロサッカー選手。アスルクラロ沼津、ジュビロ磐田の下部組織を経て清水エスパルスユースに。早稲田大学在籍時には全日本大学選抜に選出され、ユニバーシアード大会では優勝に貢献。その後、ドイツ3部でプロキャリアをスタートさせ、藤枝MYFC、ブラウブリッツ秋田、FC東京を経て2023年夏にFC町田ゼルビアに加入。J2優勝とJ1昇格のクラブ初の偉業に右サイドバックとして大きく貢献した。 [PROFILE] 河岸貴(かわぎし・たかし) 1976年7月25日生まれ、石川県出身。サッカー指導者。Kiot Connections代表。VfB Stuttgartの育成年代、トップチームを指導し、スカウトも歴任。現在は自身が立ち上げたKiot Connectionsにて若手選手のマネジメント、エージェントを担当。ティモ・ヴェルナーやヨシュア・キミッヒなど、世界の第一線で活躍する選手たちを指導し、岡崎慎司や酒井高徳などの日本人選手たちのドイツでのプレーや生活もサポートした。DFB/UEFA B級・JFA A級サッカー指導者。 ■「Footballcoach」(フットボールコーチ)とは? 現役選手や指導者、専門家、経営者など様々なコラボレーションから、サッカーを切り口に人生に役立つ新たな視点をお届けする共育メディア。オリジナル動画を200以上公開しており、オンラインイベントも定期開催している。
インタビュー=河岸貴[Kiot Connections代表]、構成=多久島皓太[Footballcoachメディア編集長]