「やれる状況が整っちゃった」中邑真輔、頑なに拒んだ日本人ギミックを解禁 「持ってる“えげつない”部分をより出せる」さらなる進化に期待も
キャリア23年も「全然動ける」 ジョン・シナやかつてのライバル棚橋弘至の引退発表もどこ吹く風
――WWEでは中邑選手とプロレスキャリアが近いジョン・シナが2025年の引退を発表し、日本ではかつてのライバル棚橋弘至選手も1年後の引退を発表していますけど、中邑選手は自分に「残された時間」を考えたりすることもありますか? 中邑 いや、まだ全然動けるんですよ。 ――そうですよね。 中邑 僕は今、キャリア23年ですけど、1度も手術をしたことないんです。骨折やヒビが入ったりしたことはありますけど。 まだ普通に動けるし、つとめて自分の年齢を気にしないようにしているんで。だからいまだにWWEの選手に実際の年齢を聞かれるとびっくりされますよ。昔からコンディショニングと食事には気をつけていまから。 ――本当に常にベストコンディションですよね。今後さらなる活躍を期待していますよ。3度目のUS王座戴冠をはたして、これからどんなことをやっていきたいですか? 中邑 たえず新しいことに挑戦し、継続していきたいですね。それはプロレスの世界だけでなく。そうやっていろいろと回しながら、どうにか中邑真輔やってますよ。 ――中邑選手は、長年いろんな武術の稽古に取り組んできましたけれど、最近それをリングで見せるようになってきたのも形になってきたからですか? 中邑 それもあるし、興味の感覚がだんだんそっちに寄ってきたっていうのもありますね。昔は頑なに日本人ギミックをしてこなかったんですけど、グレート・ムタと闘って、そこが腑に落ちるようになったんですよ。やりたくなかったことが、なんかやれる状況が整っちゃったから、「やるか!」っていうところもあったし。 ――オリエンタルなニュースタイルは、ある意味で“いまの中邑真輔”のナチュラルな姿なわけですね。 中邑 そうですね、だから自分の好みの服を着ると気分がいいじゃないですか、その感覚に近いですよね。 ――なるほど。 中邑 ただ、リングに上がるときは、 自分のもともと持ってるえげつない部分をより出せるようになっていますね。 リング上でどういう立ち振る舞いをするかは、もう自分自身との対話ですから。じゃあ、自分はこのリングに何を投影しようかと、そればっかりを常に考えていますね。 ――元日の日本武道館でもぜひ、“今の中邑真輔”を存分に見せていただけたらと思います 文/堀江ガンツ
ABEMA TIMES編集部