福井県立恐竜博物館、初の年間来場者100万人突破 館長「北陸新幹線開業の影響を実感」 2000年オープン、23年リニューアル
福井県勝山市の県立恐竜博物館の2024年度の入館者数が100万人を突破し11月24日、記念セレモニーが開かれた。入館者が年間100万人を超えるのは初めて。訪れた子どもたちが、くす玉を割って祝った。 同館は2000年7月14日にオープン。22年12月から改修のため休館し、実物大の恐竜映像を楽しめる特別展示室や化石クリーニングができる研究体験室などを備えた新館を整備、昨年7月にリニューアルオープンした。 同館によると、19年度までに年間の入館者90万人超えは4度あり、最多は93万8310人(18年度)だった。 記念セレモニーでは、訪れた家族連れを前に谷川由美子館長が「この時期に100万人を達成できて本当にありがたい。皆さんと一緒にお祝いしたい」とあいさつ。子どもたちと、県公式恐竜キャラクター「ラプト」ら3体がかけ声に合わせくす玉を割った。 父親と祖母と一緒に訪れた金沢市の男の子は4度目の来館。「記念の日に来られて良かった。リニューアルしたところが楽しみ」と話していた。 本年度の入館者を地域別にみると、10月末時点で関西が29.0%と最多。次いで東海が23.3%、3位の関東は22.7%で昨年度全体に比べ5.7ポイント増えた。谷川館長は「これまでは石川ナンバーのレンタカーを駐車場で多く見かけたが、4月以降は福井のレンタカーが多く、北陸新幹線開業の影響を実感している。今後は北関東に向けて情報発信を強めていきたい」と話していた。
福井新聞社