50号車フェラーリが最速も最低重量違反で予選失格。5号車ポルシェが繰り上がりポール獲得|WEC第3戦スパ6時間
スパ・フランコルシャンで開催されている世界耐久選手権の第3戦。5月10日(金)の予選では、50号車AFコルセのフェラーリ499Pが最速タイムを記録したが、車両の最低重量違反が発覚し、ポールポジションが剥奪された。 ハイライト動画|WEC第3戦スパ・フランコルシャン6時間予選・ハイパーポール 金曜日の午後に行なわれたハイパーポールセッションで、50号車フェラーリのアントニオ・フォッコが2分2秒600の最速タイムを記録し、2戦連続でポールポジションを獲得したかに見えた。しかし違反により全てのタイムが抹消され、11日(土)の6時間レースをハイパーカークラスの最後尾からスタートすることとなった。 50号車フェラーリの違反により、ポールポジションは5号車ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ963LMDhが繰り上がり獲得。タイムはマット・キャンベルが記録した2分3秒107で、2番手に2号車キャデラック・レーシングVシリーズ.Rが0.008秒差で並ぶこととなった。 50号車フェラーリの違反について、レーススチュワードのレポートには次のようにある。 「テクニカルデレゲートの報告書を確認した結果、スチュワードは最低車両重量がレギュレーションに適合していないと判断した」 「その結果、スチュワードは50号車を予選/ハイパーポールセッション失格とし、これらセッションのラップタイムを削除することに決めた」 フェラーリの発表によると、50号車フェラーリは「レギュレーションで定められた最低重量を1kgほど下回っていた」といい、FP3で他車と接触してダメージを負った後、リヤエンドに新しいコンポーネントを装着したことが原因だという。 ハイパーカークラスのスターティンググリッドは上から、5号車ポルシェ、2号車キャデラック、99号車プロトン・コンペティション、12号車ハーツ・チームJOTA、6号車ポルシェ、8号車TOYOTA GAZOO Racing GR010 HYBRID、35号車アルピーヌA424、83号車AFコルセ、20号車BMW MハイブリッドV8、51号車フェラーリというトップ10となった。失格となった50号車フェラーリは19番グリッドからの出走だ。なおもう1台のTOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDである7号車は、予選を15番手で終え、ハイパーポール進出を果たせなかった。
LMGT3の2番手も失格に
ユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720S EVOも、50号車フェラーリと同様の違反によりLMGT3クラス2番手タイムを失った。 ハイパーポールでのアタックはジョシュ・ケイギルが担当し、ポールポジションを獲得した85号車アイアン・デイムスのランボルギーニ・ウラカンEvo2から0.337秒差につけていた。 ただ失格により95号車マクラーレンのケイギル、ニコ・ピノ・佐藤万璃音のトリオは18台のLMGT3クラス最後尾からのスタートが決まった。
James Newbold