子どもが発熱「37.5度の壁」で離職も…病児保育の利用率は約“3割”なぜ広がらない?
■「安心して休んで大丈夫だよ」選択できる社会へ
庭野:私が仕事ですごく忙しかった時に、子どもがマイコプラズマ肺炎で43度くらいの熱が出ました。夫がたまたま夜帰っていたので、大きい病院に連れて行ってもらって、私は帰れませんでした。我が家では笑い話になっていたんですが、それがずっと負い目だったんです。私、15年振りに息子に謝りました。 病児保育もありがたいけれども、やっぱりみんなが、男女ともに、介護とか他のいろんな個人的な用事でも、帰れる社会、休める社会があるといいなとも思うんですよね。 野中:セーフティーネットですよね。いろいろな状況から漏れてしまった時の最後の網という感じで支援していただきたいですね。 園田:僕は選択できる社会がいいと思っていて、今日はちゃんと休もうというときに「安心して休んで大丈夫だよ」と、会社も同僚もそういったマインドになっていく。 その一方で、1年間かけたプロジェクトの責任者として明日が最終プレゼンだという状況で子どもが夜39度の熱が出たといった場合、血の気が引いて、「終わった」という絶望感を感じると思います。 そういう時に、病児保育にすぐにアクセスでき、頼っていい場所がちゃんとあるというのも大事だと思うので、いろいろな選択肢を選べることが大事なのだと思います。
■Talk Gender~もっと話そう、ジェンダーのこと~
日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか? 番組ハッシュタグ:#talkgender