車内プロレスや昭和の列車再現を抑え、日本一の鉄道旅行に「北陸新幹線お仕事体験」 2023年度の鉄旅オブザイヤー 「鉄道なにコレ!?」【第62回】
子どもたちは石川県と富山県にあるJR西日本の施設を訪れて北陸新幹線用車両「W7系」を模擬運転できるシミュレーターや、W7系に乗り込んでの運転台見学や車内放送などを体験した。 ▽悩んだ末に筆者が投票したのは… 鉄旅オブザイヤーの公式ホームページの審査員メッセージに掲載いただいた通り、今回は「新型コロナウイルス禍のリベンジとばかりに鉄道に乗る楽しみを訴求した旅行商品が多く寄せられ、どれも魅力的なツアーでした」というのが筆者の率直な感想だ。甲乙付けがたい力作ばかりのため得点差を付けるのが忍びなく、審査に大変苦労した中で、グランプリを選ぶ決選投票では悩んだ末に新幹線プロレスに1票入れた。 というのも、筆者は二次審査に進んだ16商品のうち、新幹線プロレスに60点満点中54点と全体の最高得点を付けていたからだ。 鉄旅オブザイヤーは授賞式当日の決選投票でグランプリを決めるようになった2020年度以降、主要部門賞が事前に発表されるようになった。
そこで授賞式への関心が高まることを期待し、筆者は執筆した記事やラジオ番組でグランプリの予想を伝えるようになった。 手始めに本コラムで予想した20年度のグランプリは的中し、4つの主要部門賞は全て筆者がそれぞれの最高得点を付けた商品が受けた。ラジオ番組でお話しした21年度と22年度も当たった。 今回は筆者が勤務先の許可を得て連載している旅行サイト「Risvel(リスベル)」の鉄道コラム「“鉄分”サプリの旅」で、授賞式当日の24年4月17日に記事「本日決定の鉄旅日本一、3年連続的中の審査員は“乱闘”ツアー選出と予想」を公開して新幹線プロレスがグランプリを受けると予想した。 ▽「実は大人の方が体験に夢中になっている姿も」 筆者の予想に反し、グランプリには選ばれたのは日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」だった。外れたのは、筆者がこのツアーを3点で過小評価していたためだと反省している。