【セントライト記念】環境激変!「レコード多発馬場」から浮かび上がる本命&紐荒れ候補
突然ですが、皆さんは最近の中山コースのとある変化にお気づきでしょうか。 先週の紫苑Sでは3歳牝馬クリスマスパレードが1分56秒6のコースレコードで優勝、さらに翌日は新馬戦にてファンダムが芝1600mの2歳レコードを記録。 メインの京成杯オータムHでもアスコリピチェーノが芝マイルの日本記録に0秒5迫る1分30秒8、上がり32秒7の猛時計で駆け抜けました。近頃の中山芝は、高速決着が非常に目立つのです。 さすがに開幕週と言えど、この時計の出方は異常と言わざるを得ません。9/16(月)のセントライト記念(G2、中山芝2200m)も、同様のスピード勝負になることは想像に難くないでしょう。 実際、昨年の同重賞も勝ち時計は2分11秒4と、ここ10年で最速。今年の馬場を考えれば、2分10秒台の決着となっても不思議ではありません。 こんな時こそ参考になるのが先週の振り返りです。中でも今回は「持ち時計」に注目。紫苑Sを勝ったクリスマスパレードは2走前のフローラS(芝2000m)を1分59秒3で4着に走っており、これは同じ距離を走った経験のあるメンバー中でもっとも速いものでした。 また京成杯オータムHでも似た傾向を発見。14人気2着のタイムトゥヘヴン含め、上位に入った3頭はいずれもマイル戦を1分32秒5以内で走った経験がありました。 ●9/8(日)京成杯オータムH 1着アスコリピチェーノ(1人気) →24年桜花賞1分32秒3 2着タイムトゥヘヴン(14人気) →23年富士S1分32秒5 3着サンライズロナウド(3人気) →23年長岡S1分32秒5 もし今回も同様のスピード勝負となるようであれば、同じく持ち時計上位の馬を狙わない手はありません。そこで出走する馬たちの各距離(1800~2400m)における持ち時計を調べてみたところ、以下の通りとなりました。 ▼セントライト記念の持ち時計上位馬 ●芝1800m ヤマニンアドホック →24年ラジオNIKKEI賞1分45秒5 ●芝2000m コスモキュランダ →24年皐月賞1分57秒1 ●芝2200m タガノデュード →24年京都新聞杯2分12秒1 ●芝2400m スティンガーグラス →24年新潟1勝クラス2分24秒7 このうちコスモキュランダは当時レコードの皐月賞を2着。またスティンガーグラスも新潟の芝2400mコースレコード(2分24秒4)に0秒3迫る時計で走破しており、両者本命の資格アリと見ていいでしょう。 さらに、紐荒れ候補として面白いのはヤマニンアドホックとタガノデュード。こちらは先ほどの2頭に比べると人気薄が予想されるだけに、馬券を押さえておくと面白いかもしれません!
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