「僕の中ではまだ終わってない」大谷翔平が“水原スキャンダル”を吐露。ド軍同僚がチームミーティングの舞台裏を告白「ショウヘイは少し混乱していた」
かつての盟友への想いを吐露した。 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が12月29日に放送されたNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平2024試練と決断そして頂点へ」のなかで、元通訳の水原一平被告について語った。 【動画】MLB公式が厳選!大谷翔平の24年シーズンハイライト 世界中の野球ファンが耳を疑う衝撃の一報が飛び込んできたのは今年3月だ。大谷のメジャー移籍後、通訳だけでなく私生活まで大谷の身の回りのサポートをし続けて行動をともにしてきた水原被告が韓国での開幕シリーズ後、違法なスポーツ賭博で抱えた借金返済のため大谷の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を、胴元のブックメーカーに不正送金していたことを米スポーツ専門局『ESPN』がすっぱ抜き発覚。ドジャースは同被告を即解雇した。 韓国・ソウルで行なわれた開幕シリーズを終えた大谷は米国で記者会見を開き、「悲しくてショックだった」などと事情を説明。自身の身の潔白を訴えつつ、水原被告の裏切り行為に肩を落とした。 大谷は番組内で当時を振り返り、「会見の時は本当に正しいことを説明することが目的だった。正しい見通しと状況説明に努めていたという感じだった」と話し、「僕の中ではまだ終わってない。まだ続いている」と複雑な胸中を垣間見せた。 チームメイトも水原騒動について、口を開いた。ベテランのミゲル・ロハスは「開幕戦での勝利後、チームミーティングが開かれたんだ。何が起こっているのか、何が話されているのか、誰もわからなかった」と、当時のクラブハウス内の異様な雰囲気を鮮明に語る。 続けて、「イッペイが話し始めて、『これがチームの気を散らすようなことになって欲しくない。本当に申し訳なく思っている。MLBやメディアで報じられるだろうから、皆さんに謝罪したい』と言ったけど、ショウヘイの名前は出さなかった。彼は何も話さなかった」と大谷について触れると、「少し混乱しているように見えた」と話した。 当初は加入したばかりの背番号17へ疑問の目を向けざるを得ない状況だったが、大谷はバットで騒動を一蹴。159試合に出場し、打率.310、197安打、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036という異次元の成績を残し、本塁打と打点のリーグ二冠。そして、2年連続3度目のリーグMVPを受賞する大活躍で、ドジャースに4年ぶりのワールドチャンピオンをもたらした。 構成●THE DIGEST編集部