世界で最も危険な暴走老人になる…海外メディアが報じたトランプ次期大統領(78)の「隠しきれない老化」の実態
■「認知症を強く示唆する紛れもない兆候を示している」 トランプ氏の認知機能の問題を指摘しているのは、ミカエリス博士だけではない。2024年3月には、精神科医や臨床心理士などの専門家がトランプ氏の認知機能の問題を警告する嘆願書の署名活動を始めた。 資格を持つ専門家のみを対象とした嘆願書の冒頭部分には、こう書かれている。 「私たちは、次のことに同意します。長年の訓練と経験から、確定診断にはさらなる検査が必要ですが、トランプ氏の公の場での行動と情報提供者の報告から、記憶、思考、言語能力、行動、粗大運動能力、微細運動能力が徐々に低下していることがわかることから、同氏は認知症を強く示唆する紛れもない兆候を示していると、確信しています」 そのうえで嘆願書は、トランプ氏が認知症患者によくある最上級の言葉やつなぎ言葉を多用すること、人々や世代を混同すること、言葉を間違った方法で使用する「意味失語症」の兆候を示していることなどを指摘し、最後に署名者に「臨床的根拠を説明するコメントを残してください。あなたの声と言葉は重要です」と依頼している。 ■対立候補の名前を間違え、混同する 3月3日に開始されたオンラインの署名サイト(Change.org)には11月12日時点で、3028人の署名が集まっている。 この署名活動で中心的役割を担い、ニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーとなった本『The Dangerous Case of Donald Trump: 27 Psychiatrists and Mental Health Expert Assess a President』の執筆者の1人でもある精神科医のジョン・ガートナー博士は、最近のトランプ氏について「認知症の明らかな兆候がみられる」と述べている。 ガートナー博士は2024年4月27日、衛星ラジオ「シリウスXM」の番組『ディーン・オベイダラー・ショー』に出演し、こう話した。 「トランプ氏は2021年1月に大統領職を離れて以来、認知機能の低下が加速しています。間違ったことを言ったり、人々や世代を混同したり、細かいことを思い出せないために話を捏造(ねつぞう)したり……。いまでは認知症の兆候を1つも示さずに選挙集会を終えることはできなくなっています」 ガートナー博士が指摘したように、トランプ氏は政敵や対立候補などの名前を繰り返し間違えたり、混同したりしている。 たとえば、「オバマ氏のおかげで、誰もが“勝てない”と言った選挙(2016年の)に勝った」と言ったり(これはヒラリー・クリントン氏の間違い)、今年の共和党予備選において、対立候補のニッキー・ヘイリー氏が「(2021年1月6日の)議事堂襲撃事件で、議事堂の警備を担当していた」と何度も述べていた(ヘイリー氏は議事堂の警備とは一切無関係だった)。