フィギュア吉田陽菜選手と松生理乃選手に密着 学業との両立、どん底を救った恩師の存在も
愛知で切磋琢磨していた銀盤の少女たちが、揃って世界一を決める晴れ舞台へ。6日から始まるグランプリファイナル、名古屋市出身2人の選手が世界で存在感を示しています。 世界一決定戦に挑む、地元名古屋市出身のスケーターたち。 まずは2年連続のグランプリファイナル進出、19歳の吉田陽菜選手。 「(GPファイナルは)挑戦したいことに挑戦して、自分との勝負の試合にしたい」(名古屋市出身/木下アカデミー 吉田陽菜選手) シニアデビューの昨シーズンは、まさに大躍進! 大技トリプルアクセルを武器に、1年目でファイナルの銅メダルを獲得しました。 国際スケート連盟の最優秀新人賞に輝いた吉田選手。 スピーチでは、流ちょうな英語を披露。 実は幼少期に、名古屋のインターナショナルスクールに通っていたんです。
大学とスケートを両立
今年の春、吉田選手は京都にある同志社大学に進学しました。 「大学とスケートの両立が一番大変なので、1秒1秒を大切に毎日を精一杯過ごせたらいい」(吉田選手) とある平日。練習を始めたのは、朝6時半。 終わるやいなや、直接大学に向かいます。 「スケートばかりだと、1日中スケートのことを考えてしまうので。スケート場にいる時はスケートで、大学に行った時は授業に集中して、スケートじゃないことを考えているので、(学業との両立は)自分に合っている」(吉田選手) 知らないことを学べるのが楽しいと、大学で気分を切り替え。 でも、その後もリンクに戻るというハードスケジュールが故に、睡魔に襲われることもあると言います。 「眠すぎる時はコーヒーが苦手だけど、あえてブラックコーヒーを買って『にがっ!』て思いながら授業を受けています」(吉田選手)
吉田選手の課題は、トリプルアクセルの成功
学業と両立しながら迎えた、グランプリシリーズ。 2試合ともに表彰台に上がった19歳。 優勝したフィンランド大会の会場インタビューでは英語で感想を伝えるなど、文武両道を貫くスケーターが、グランプリファイナルで挑戦する課題、それが代名詞トリプルアクセルの成功です。 今シーズン、まだグランプリシリーズでは決められていません。 「GPファイナルは行けるだけでうれしいので、自分がしたい演技を目指して、やり切ったと思える演技がしたい」(吉田選手)