いまだ発展途上? 「ポッドキャスト」マーケターの認知は76%だが活用は12.8%にとどまる【オトバンク調べ】
ポッドキャスト制作事業「PitPa」を運営するオトバンクは、「ポッドキャスト」に関する調査結果を発表した。企業のマーケティング担当者300人が回答している。 ポッドキャスト(Podcast)は、「iPod」と「broadcast」が組み合わさった造語で、インターネットを使った音声配信番組メディアの総称。インターネットラジオの一種で、MP3などの形式で番組を配信するものが多く、Amazon MusicやSpotifyなども含む。狭義では「iPodシリーズなどApple社のデバイス/専用アプリ向けに配信される音声番組」を指す。
もっとも期待されるのは「見込み顧客への興味喚起」が6割近く
まずマーケター300人に「ポッドキャストを知っているか」と聞くと、知っているとしたのは76.0%でそれなり多いが、「あなたの会社では、マーケティング活動にポッドキャストを活用しているか」と聞くと、「活用している/活用していた」は12.8%にとどまった。
「ポッドキャストのマーケティング活用において特に期待すること」を聞くと、「見込み顧客への興味喚起」57.1%が最多。「ながら聴き」という特性を活かし、日常的な接点づくりに期待されている。2位には「顧客との関係強化」42.0%が高い数字を示し、ラジオ番組のようなコアファンとの関係作りに期待が寄せられている。
「ポッドキャストの特性として特に魅力的なもの」としては、「深い内容や専門的なテーマを扱える」37.5%、「リスナーとの長期的な関係構築が可能」36.6%、「ながら聴きによるコンテンツ接触時間の長さ」31.3%、「制作と配信の手軽さ」25.0%などが上位だった。
一方「ポッドキャスト活用における課題」については、「制作ノウハウがない」45.7%、「リスナー獲得の難しさ」22.3%、「継続的なコンテンツ制作」21.3%などが上位で、既存のデジタルマーケティングやSNS施策とは異なるポッドキャストの性質が浮き彫りになっている。
調査概要
・【調査対象】自社のマーケティング・商品企画・広告宣伝を行っている人(全国の20歳以上69歳以下) ・【調査方法】ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWebアンケート方式 ・【調査時期】2024年10月22日~28日 ・【有効回答数】300人