三冠への快勝に不良馬場、波乱… 三者三様だった中京開催の神戸新聞杯
今年は阪神競馬場がスタンドリフレッシュ工事のため、2年ぶりの神戸新聞杯(3歳・GII・芝2200m)の舞台が中京競馬場となる。そこで中京開催だった20年から22年までの神戸新聞杯を振り返る。 【写真】三冠馬コントレイルの軌跡 06年以来、14年ぶりの中京開催となった一戦は、春の2冠を無敗で制したコントレイルが主役だった。単勝は05年の父ディープインパクトと同じ1.1倍。道中は中団で脚をためて、手応え抜群で直線へ。前が開くと馬なりで抜け出し、最後までほとんど追われることなく、2着のヴェルトライゼンデに2馬身差をつけてゴール。大目標の菊花賞に向けて、最高の始動戦とした。 続く21年は36年ぶりに不良馬場での戦いとなった。1番人気は日本ダービー馬のシャフリヤールだったが、道悪を苦にして伸びない。かわって馬群の内目から伸びてきたのがステラヴェローチェとレッドジェネシスだ。ともに泥んこになっての追い比べは、ステラヴェローチェが半馬身先着。2つ目の重賞タイトルを獲得し、菊花賞の主役候補に浮上した。 そして22年は波乱となった。1番人気はパラレルヴィジョン、2番人気はプラダリア、3番人気はヴェローナシチーだったが、そろって5着以下に敗退。そんな中、勝利を収めたのは5番人気のジャスティンパレスだった。春の2冠は皐月賞、日本ダービーともに9着に敗れたが、ここで3馬身半差の圧勝を収め、待望の重賞初制覇。2着に12番人気のヤマニンゼスト、3着に4番人気のボルドグフーシュが入り、馬連は3万7540円、3連単は45万3670円の大波乱となった。 さぁ今年はどんなレースが見られるのか。菊花賞の有力候補が浮上することを期待しよう。