【大学野球】勝てば優勝の早大は慶大に大敗 今年初黒星の伊藤樹「この試合は完全に僕の責任」
◆東京六大学秋季リーグ戦第9週第1日▽早大1―9慶大(9日・神宮) 勝てば優勝が決まる早大は慶大に大敗。今年エースとして9勝を挙げ無敗だった伊藤樹投手(3年=仙台育英)がまさかの7回5失点。春秋連覇決定はあす以降に持ち越しになった。 初回に内野ゴロで1点を失った。4回、今季これまで22打数1安打と不調だった本間颯太朗主将(4年=慶応)に適時打を浴び、2点差に。6回には清原正吾一塁手(4年=慶応)に一発を浴び、流れは完全に慶大に傾いた。7回に水鳥遥貴遊撃手(4年=慶応)にとどめの2ランをバックスクリーンに放り込まれた。打線は先発左腕・渡辺和大投手(2年=高松商)を打ちあぐね、9回に1点を返すのがやっとだった。 「今季はずっと立ち上がりが課題。点の取られ方は仕方なかった」と初回を振り返った伊藤樹。「でも、2点目、3点目以降は与えなければ、ロースコアの勝てた試合だった」と反省を口にした。勝てば優勝という大一番の試合だっただけに、「この試合は完全に僕の責任」と肩を落とした。 小宮山悟監督(59)は「ひとつ勝てば優勝というところで、なにがなんでも取りたかった。気合が空回りした、そんなゲームになった」と振り返った。あすに向け「自分たちの足下をしっかり見つめて、今まで1年かけて作り上げてきたものをしっかりと多くの方々に見ていただけるように。そういう野球をしたい」と切り替えた。
報知新聞社