京大入試にも登場!「ナンプレ」で鍛える思考力。なぜ子供の学習に有効なのか?3つのポイント
書籍やアプリでも人気の「ナンプレ」。子どもでも楽しく解ける『算数の力がぐんぐん伸びる! 東大式ナンプレドリル』を上梓した、現役東大生でカルペ・ディエムに所属する永田耕作さんが、ナンプレを解くメリットをお話しします。 【画像を見る】実際にナンプレを解いてみよう みなさんは、ナンプレ(数独)を解いたことはありますか? ナンプレ(数独)は、数字を使ったシンプルなパズルゲームです。雑誌や新聞で出題されるだけでなく、近年ではナンプレ専用のアプリなども開発されており、多くの人に親しまれています。
このナンプレは非常にシンプルなゲームですが、勉強や日常生活で役立つ多くのスキルを育む要素が詰まっています。ナンプレを解くことが学習の効率化や、能力向上に役立つこともあるのです。本記事では、ナンプレが学習にどのように役立つかを具体的に解説します。 ■ナンプレはいかに学習に有効か 1. 論理的思考力の向上 ナンプレを解く際には、論理的思考力が必要です。ナンプレは、数字を適切に配置するために、ルールに従って問題を解くパズルです。各マスの数字を埋めるためには、すべての可能性を1つずつ検討し、矛盾がないように配置していかなければなりません。
この過程で、仮説を立て、それを検証しながら問題解決に取り組む力が自然と養われます。 このスキルは、数学や理科の勉強に直結します。例えば、数学の証明問題や物理の計算問題では、仮説を立てて条件を確認し、矛盾のない解法を導き出す力が求められます。ナンプレで培った論理的思考力は、こうした教科の成績向上に大いに役立つでしょう。 2. 集中力を高めるトレーニング みなさんは、物事にどのくらいの時間集中できますか?
昨今では、人間が1日に触れる情報量が桁違いに増えている影響で、1つひとつの物事に割くことができる集中力が下がっているというデータがあります。 しかし、勉強でも、受験でも、仕事でも、長時間集中して取り組むことは非常に重要です。そんなときに、ナンプレは効果的なトレーニングツールになります。 ナンプレは、解き始めると自然と集中せざるをえない構造になっています。1つのミスが全体の解答に影響を与えるため、注意深く進める必要があります。