鍛えるシェフの筋肉レシピ:山かけちゃんこ鍋(専門家が栄養監修)
自身もトレーニングを行う“鍛えるシェフ”直伝の料理を紹介する「美味い筋肉レシピ」シリーズ。今回は〈TANIARASHI 六本木店〉店主の山口俊さんに教えてもらった「山かけちゃんこ鍋」。[nutrition supervision: Reiko Kawamura]
教えてくれた人
山口俊さん/〈TANIARASHI 六本木店〉店主。2005年、横浜DeNAに入団。17年巨人に移籍し、19年最多勝投手。20年MLBトロント・ブルージェイズ移籍、翌年巨人に復帰し、22年引退。同年12月にちゃんこ鍋店開店。 * 元プロ野球選手で、実家・大分の老舗ちゃんこ店の味を元に開いた〈TANIARASHI 六本木店〉が好評の山口俊さん。鍋が恋しい季節、簡単に本格派ちゃんこ鍋を作る技を伝授してもらった。 「ポイントはだしと具だくさん。今回だしは簡単にだしパックで取りますが、2袋のうち1袋は破って中身を入れて具に。仕上げに山かけを加えればよりヘルシーです」
山かけちゃんこ鍋のレシピ
◎材料(2人分) ・豚バラ肉(薄切り)…6枚 ・絹豆腐…1/2丁 ・油揚げ…1枚 ・レタス…1/2玉 ・長ネギ…1本 ・もやし…150g ・エノキダケ(石突きを切ってほぐす)…30g ・山かけ(山芋や長芋のすりおろし)…150g ・二番だし…150ml程度 ※だしパック1袋を再利用 ・市販だしパック(焼きあご、鰹、うるめいわし、真昆布入りを使用)…8g×2袋 ・だし醬油…大さじ1 ・みりん…小さじ2 ・水…500ml ◎作り方 1. 鍋のだしを取る。鍋に水、だしパックの1袋は袋を破って中身だけ、もう1袋は袋のまま入れて火にかける。だしパックの表示時間通りに煮出し、袋のまま入れただしパックは取り出す。だし醬油、みりんを加えて再度煮立たせる。 2. 鍋に水2カップ程度(分量外)、1で取り出しただしパックを入れて加熱し、数分煮出して取り出し、二番だしを取る。この二番だし150mL程度を、山かけと一緒に容器に合わせてよく混ぜる。 3. 豚バラ、豆腐、油揚げ、レタス、長ネギはそれぞれ食べやすい大きさに切る。 4. 1の鍋に3、もやし、エノキダケを盛り付け、中火にかける。具材に火が通ったら、2のだしと合わせた山かけを上から回し入れ、さらに煮立たせる。
◎栄養ポイントはココ!
野菜が豊富に摂れる鍋。さらに山かけの材料・山芋や長芋のネバネバは水溶性食物繊維で、腸内環境を整える効果が。鰹節、昆布の粉末入りだしパックの中身を具にするのも、タンパク質や食物繊維のちょい足しに○ですね。by 管理栄養士 河村玲子さん
text: Noriko Ozawa(初出『Tarzan』No.872・2024年1月25日発売)