来春で運行終了「トワイライトエクスプレス」ってどんな列車?
豪華な内装で知られる寝台特急「トワイライトエクスプレス」が車両の老朽化により、来春で引退すると発表されました。「トワイライトエクスプレス」とはどんな列車なのでしょうか?
トワイライトエクスプレスは1989年7月に関西エリアから北陸、東北の日本海沿いを経由し、青函トンネルを通って北海道へ向かう寝台列車として登場しました。走行距離は約1500キロメートル、所要時間は約22時間前後となっており、現時点で日本の鉄道における最長走行距離となっています。
現在、車両は10両編成の3編成が在籍しており、通常期は週4往復程度の臨時列車扱いで運行されています。車両はブルートレイン用の客車「24系25形」を改造、最後尾から展望を楽しめる2人用A寝台個室「スイート」や1人用A寝台個室「ロイヤル」などを備えているほか、B寝台も2人用B寝台個室「ツイン」や1人・2人両用タイプの個室「シングルツイン」、従来の開放式B寝台に扉を付けた「Bコンパート」など、オール個室化が行われています。
また、天井近くまである大窓が特徴的なラウンジカーの「サロンデュノール」や本格的なフランス料理や懐石料理が楽しめる食堂車「ダイナープレヤデス」など、寝台以外のパブリックエリアも充実しており、日本海沿いから北海道の風光明媚な沿線風景を楽しめるよう工夫されています。 「トワイライトエクスプレス」は引退してしまいますが、JR西日本は2017年に新たな寝台列車を京阪神から山陽、山陰エリアへ投入することを発表しています。