タクシー配車、知られざる舞台裏。年間約18万円アップ!バス運転手の働き方改革
3月上旬。息子の一弘さんは、四国・徳島にある「電脳交通」という会社を訪ねた。 「電脳交通」はタクシーの配車システムを開発しており、24時間体制のコールセンターには、契約している全国のタクシー会社への迎車依頼が転送されてくる。 配⾞業務に悩むタクシー会社は多く、約500社が「電脳交通」のシステムを導⼊。社長の近藤洋祐さんは、「⾜りていないのは乗務員だけではない。裏側で配⾞を⽀えるオペレーターも⼈材不⾜。ITを使って解決できる部分が⼤いにあった」と話す。
実際、どのような仕組みになっているのか。東京・あきる野市にある「横川観光」のお客さんが迎車を依頼すると、乗車した地点や行き先がデータ化され、その履歴をもとにオペレーターが素早く対応。すぐにルートを検索し、一番近くにいる空⾞のタクシーを探して迎えに行くよう指示を出す。 すると東京のタクシーに、迎えに行く地点やお客さんの情報などが文字で送られてきて、あとは指示されたルートに従い、車を走らせるだけ。 「横川観光」は、「電脳交通」に委託したことでタクシーの稼働率が上がり、約3割、配⾞が増えた。
⼀弘さんはその様子を見学した後、反対していた父・弘志さんを説得し、「電脳交通」への配⾞業務の委託を決める。切り替えるのは、働き方改革がスタートする4月1日。弘志さんは、無事にシステムが切り替えられたかどうか確認するが――。 ※「ガイアの夜明け」より
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