ヤマハのバイクに乗って感じること5選! ライダーの高揚感とシンクロするように表情を変える
1.高いデザイン性
かつての艶のあるボディラインや近年の近未来を先取りしたようなデザインはヤマハならでは。モーターサイクル第1号機のYA1からGKダイナミックスというデザイン会社に委託していたこともあって、長らく同社と二人三脚でやってきている(スクーターは基本的に別のエルムデザインによる)。 そんなヤマハだけに、創業以来ずっとデザインにはこだわりを見せている。ヘッドライトなど灯火類に多くの型を用意していたりして、他メーカーの開発者に言わせると「うらやましい」となることも!? 2015年型YZF-R1から採用した吊り目のポジションランプ+LEDヘッドライトといった組み合わせは、それまでの猫目と呼ばれた2眼フェイスを新世代に進化させたものだった。
2.ライダーの気分にシンクロするハンドリング
ゆったり走りたいときには鷹揚に曲がり、気分が高揚してくると鋭いハンドリングが引き出せる、そんな優しさとアグレッシブさの二面性を気分次第で行ったり来たりできるのがヤマハらしさ。 ホンダのバイクはとても素直ながら、ライダーの気分に合わせて反応を変えることがあまりない。言ってみればヤマハはこれと対照的であり、ホンダユーザーがヤマハのバイクに乗ると、またヤマハユーザーがホンダのバイクに乗ると、最初は少し違和感を覚えることもある。 バイクで脳が活性化するという「二輪乗車と脳の活性化の関係」という研究を産学連携で発表したこともあり、また「人とくるまのテクノロジー展2024」では開発中のスマートフォンアプリ「感情センシングアプリ」を公開するなど、人とバイクの関わりについて積極的に研究しているのもヤマハなのだ。
3.わかりにくい!?
上記の項目2の裏面とも言える部分だが、フワッと乗ると特徴が掴みづらいと感じることがある。特に街中などの何気ない場面で反応が鈍いように思ってしまうこともあるかもしれない。特にホンダ車から乗り換えると、最初にそう感じることが多いと言われている。 これは、上記のようにゆったり乗りたいときに鷹揚な反応になるという特性が持つ一面で、少し慣れてシンクロするようになってくると気にならなくなるはず。 いずれも昔から伝統的な傾向ではあるが、時代が進むごとに各メーカーとも洗練されてきて差は小さくなってきている。それでも、傾向として少し残っているのが面白い。