「給食はまるで修行」完食指導で登校さえも苦痛に 食の悩み、どう解決 #令和の子
Q. 会食恐怖症の1番のきっかけとなったことを教えてください。 ●完食指導や周りからの強要…223人(34.7%) ●その他、体調不良から…135人(21.0%) ●明確には覚えていない…122人(19.0%) ●自分や周りの嘔吐に関する体験…115人(17.9%) ●周囲からの注目を浴びたことに関する体験…47人(7.3%)
Q.《完食指導や周りからの強要》と答えた方(223人)は、具体的にどのようなシチュエーションで、誰からでしたか? ●給食で先生から…161人(72.1%) ●家族や親戚から…32人(14.3%) ●クラブ活動の指導者から…21人(9.4%) ●恋人や友人から…2人(0.8%) ●その他…7人(3.1%) 会食恐怖症は、社会不安症という精神障害の一つとされています。子どもたちが毎日接する学校給食が苦手になり、交友関係や通学などに支障をきたす。そんな不幸が起こらないよう、どのような対応が求められるのでしょうか。 ※1 【図解】先生でもわかる会食恐怖症 | きゅうけん|月刊給食指導研修資料
学校現場も給食指導に苦慮する一方、変化の兆しも
山口さんによると、学校によっては、先生も給食指導に悩んでいるケースが少なくないといいます。 山口さん「ある中学校の先生は、自分のクラスの残食が多いと隣のクラスの先生から『多いですね』と指摘されるのがつらくて、残った給食を自分で食べているとお話されていました。子どもだけでなく、先生もプレッシャーを感じ、給食の時間がつらいと感じている実態があります」 残食ゼロというプレッシャーに晒されている先生の置かれている状況が、子どもたちを追い込んでしまっていないか、気になるところです。 都内の小学校で勤務経験があるかたによると、「先生も、非常に忙しいなかで給食の指導に悩みながら、子どものためを思ってルールを設定しています。また、給食指導をしっかりしてほしいという保護者のかたもいれば、自由でいいという保護者のかたもいる。その間で先生が苦しんでいるというのが実情です」