2024年のタグ・ホイヤー中古動向はヴィンテージに落とし穴? ヤフオク高価格落札モデルを解説
「現行品は防水性もしっかりしていて、信頼性も精度も高い。日々使いたいのであれば古い中古品は避けたほうが無難ですし、そういった評価軸を持っておくことも重要です。」 中古のヴィンテージ品は大切に飾っておくか、愛好家同士でモデルを眺めるときに取り出す程度にとどめたほうがよさそうだ。 ■高額落札モデルの中から専門家が目を付けた、職人の技巧が光るモデルとは? 2024年11月までに取引されたタグ・ホイヤーのうち、最も高値をつけた「タグ・ホイヤー フォーミュラ1×マリオカート リミテッド エディション トゥールビヨン」。実はこのほかにもギミックが光る逸品が出品されていた。 それが「タグホイヤー カレラ クロノスプリント×ポルシェ CBS2011.FC6529」、落札額は79万7,455円だった。
「初代ポルシェ911は時速100㎞まで加速するのに8~9秒しかかからないのですが、その時間だけ秒針がダイヤル外周上の赤い部分を早く通過します。最終的に秒針は60秒かけてダイヤルを一周します。愛好家はこういうギミックに惹かれるんです。」 二次流通市場にレアモデルが埋まっているかもしれないタグ・ホイヤー。買う前に一度現行品を調べてみるとよいだろう。
岩木華子