日本株は3日続伸、米雇用統計を好感-円安受け輸出関連など高い
(ブルームバーグ): 7日の東京株式相場は3営業日続伸。4日発表の米国雇用統計が景気の堅調さを示し、投資家のリスク選好が強まった。
外国為替相場が一時1ドル=149円台まで円安に振れ、電機や自動車といった輸出関連銘柄を中心に幅広く買いが入っている。金利上昇を受けて銀行や保険など金融株も高い。
東海東京インテリジェンス・ラボの澤田遼太郎シニアアナリストは、米国景気のソフトランディング(軟着陸)見通しは「日本のグローバル企業にとってもプラスに働く」とし、実現すれば企業業績の面で良い結果が期待できると指摘。一方、安川電機の決算があまり良くなかったとして今後は企業決算がポイントになると述べた。
安川電は通期の営業利益予想を下方修正し、株価は一時2.4%下げた。
4日発表の9月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増と6カ月ぶりの大幅増となり、失業率は予想外に低下した。米金融当局の次の利下げ幅に関する市場の見方が修正され、米長期金利が大幅に上昇。国内の長期金利は約1カ月ぶりに0.9%台に上昇した。
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Aya Wagatsuma, Yasutaka Tamura