黒く塗りつぶされた漢字 見えないはずなのに見えてくる不思議な現象に大反響 「脳内補正怖っ!」
まだ解明されていないことも多いといわれる脳は、ときに不思議な働きをすることがあります。X(ツイッター)では、見えないはずのものが見えてしまう現象が大きな話題に。投稿者のオゾン(@Ozone_Nazo0803)さんに、詳しいお話を伺いました。 【画像】隠されている3つの漢字の答え ◇ ◇ ◇
黒く塗りつぶされた文字なのに…
「思ったより漢字って隠されてても読める人間の能力すごくない??」 そんなコメントとともに投稿された画像には、黒く塗りつぶされた2文字の単語が、3つ並んでいます。大部分が黒く覆われていて、漢字の上下のわずかな部分しか見えません。しかし、しだいに何が書かれているのか、不思議と見えてくるようです。 黒く塗りつぶされているのに、なぜか見えてしまう不思議な現象が反響を呼び、12万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には「薄く文字が透けて見えるんだけど、目の錯覚!?」「読めるww しかも拡大したら透けて見えない! 人間ってすげー」「え? 私よめ……読めてる!?」「脳すごい」「なぜか隠れている場所がうっすら浮かび上がって見える……私は能力者なのかもしれないッ!」「人間(自分)の脳内補正怖っ!」といった驚きの声が殺到しています。
リプライに「すごい勉強になりました」と感謝も
Xアカウントのフォロワー1万人を目指し、普段から謎解きやクイズ、豆知識などを幅広く紹介している投稿者のオゾンさん。実は「黒塗りの後ろに書いてある文字を当てるクイズ」を作っているとき、隠されている文字が「思ったより読めてしまう」のを不思議に思い、画像を投稿したと明かします。 正解は左から「希望」「愛情」「感謝」で、これらの単語は「聞きなじみがある言葉で、答えがプラスの意味になることを重視」して選んだそう。ほかにも文字数を増やし、統一性のあるワードチョイスをあえてやめたパターンとして、「過保護」「味噌汁」でも実験。しかし、多くの人がちゃんと読める結果になりました。 黒塗りの文字が読める原理について、リプライのなかには、「アダモール補完」を指摘する声が。これは人間をはじめ脊椎動物全般が有する視覚機能のひとつで、対象物の一部が隠れて見えないときに欠けた部分を脳内で補完して全体像を認識する機能です。オゾンさんは知らずに制作したそうで、「すごく勉強になりました」と感謝を口にしています。