「毎日ためなおすのはもったいない」とお風呂を2日に1回追い炊きする妻。そこまで水道光熱費は差があるのでしょうか?
衛生面を考えて毎日入ることが推奨されているお風呂は、水だけでなくガスや電気を使います。家族が多い家庭では、人数分の光熱費が加算されるため、できるだけ節約したいところです。 本記事では、お風呂のお湯を毎日ためるのと、2日に1回追いだきするのとでは差があるのか気になる方のために例をあげながら解説します。追いだき以外の節約方法も解説するのでぜひ参考にしてください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
1ヶ月あたりの水道料金の差
まずはお風呂に水を毎日入れる場合と、2日に1回入れる場合の水道料金を比較してみていきましょう。水道料金は地域によって異なるため、以下の条件を基に比較します。 ・住まい:東京都 ・メーター口径:20ミリメートル ・湯船に入れる水の量:200リットル ・1000リットルあたりの料金:22円 ・基本料金:1170円(東京水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」を参考) これらの条件を基に計算した1ヶ月(30日と仮定)あたりの水道料金は、表1の通りです。
※上記条件を基に筆者作成 上記より、2日に1回お風呂の水を交換する方が66円安いと分かりました。毎日水を入れるとその分水道代が高くなり、使いまわすと安くなります。
1ヶ月あたりの光熱費
次にガス料金の差を以下の条件に沿ってみていきましょう。 ・ガスの種類:都市ガス ・1ヶ月のガス使用量:30立方メートル ・1立方メートルあたりの料金:164.05円(東京ガス株式会社「ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 一般契約料金B表24年7月検針分」を参考) ・1立方メートルあたりの発熱量:1万750キロカロリー ・温度差:20度(40度に設定) ・発行率:0.8 ・基本料金:1056円(東京ガス株式会社「ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 一般契約料金B表 基本料金を参考」 これらの条件を基に計算して出した1ヶ月あたりのガス料金は、表2の通りです。
※上記条件を基に筆者作成 東京ガスの料金を基に計算したところ、追い炊きをした方がガス料金は約89円安いと分かりました。ただし、本記事ではお風呂の温度を40度に設定しており、夏の温度設定はまだ低くなる可能性があるため、季節によってはより安くなるでしょう。 さらに、2日目のお湯の追いだきは新しく入れる水を始めから温めるわけではないため、その分節約につながります。