学生の県外流失防止の新モデルへ 大学生がIT起業立ち上げ【長野・茅野市】
学生の県外流出防止へ、新しいモデルになるかもしれません。卒業を前にした理系の大学生たちがIT企業を立ち上げました。 茅野市の大学で開かれたオープンキャンパス。 「これから行ってみたい研究室とか気になっているところありますか?」 案内に使っていたのは、学生たちが開発した学内の地図アプリです。 ■学生 「このような形で、文章ではあるんですけど行き方を説明してもらう形になっています」「おおーすごい」 こちらの学生、4年生3人で会社を立ち上げました。諏訪地域で中小企業のデジタル化支援や、子供向けのIT教育などを手がけます。起業にはある狙いがありました。 ■IT企業を立ち上げ 公立諏訪東京理科大学工学部・佐伯空都さん 「今後も地域と関わりたいってなった時に関わる拠点がないというところで、卒業生でも地域と関わることができる拠点となるってことで今回起業することにしました」 実は3人とも大手企業への就職が決まり「副業」として、立ち上げた会社を運営します。 卒業後の最初の1年は東京で過ごしますが、その後は諏訪に拠点を置く予定です。 ■公立諏訪東京理科大学・濱田州博 学長 「地元の企業に就職するのではないんですけど、地元には残るという形はとれると思うので、そういう意味でも新しい形かなあとは思っていますけど」 就職で多くの学生が大都市へ「流出」する地方の課題。 そんな課題を解決する新しいモデルになるかもしれません。