娘の結婚相手の愛車は「軽自動車」らしいです。最近は年収に関係なく軽自動車に乗る人が増えているのでしょうか?
軽自動車は普通自動車に比べて価格や維持費が安く、手軽に所有できるイメージを持つ人もいるでしょう。 そのため、例えば自分の娘の結婚相手が軽自動車に乗っていると「年収があまり高くないのかもしれない」と思ってしまう可能性があります。しかし、愛車が軽自動車だからといって年収が低いとは限らないでしょう。 本記事では、軽自動車に乗る人の属性や軽自動車のメリット・維持費などについて詳しくご紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
どんな人が軽自動車に乗っているのか?
一般社団法人日本自動車工業会が2023年に実施した「軽自動車の使用実態調査」の結果によると、軽乗用系のユーザーは「60代以上」と「女性」が多くなっています。 主運転者の平均年齢は55歳で、65歳以上の比率は32%です。性別については、男性が38%なのに対し、女性は62%となっています。また、軽乗用系ユーザーの世帯年収については、中央値が495万円で、年収ごとの割合は表1の通りです。
出典:一般社団法人日本自動車工業会「2023年度 軽自動車の使用実態調査報告書」を基に筆者作成 最も多かったのは「400万~600万円未満」の26%ということで、一定以上の年収がある世帯でも軽自動車を保有していることが分かります。 年収600万~800万円未満の世帯でも20%近くが軽自動車を使用していることからも、年収に関係なく軽自動車に乗る人もいると考えてよいでしょう。
軽自動車を選んだ理由と使用状況
同調査によると、軽自動車を選択した理由について「車使用面」と答えた人が「経済面」と答えた人の割合を若干上回っています。 経済面では「税金が安いから」「価格が安いから」「燃費が良いから」などの回答が上位を占めており、車使用面では「運転がしやすいから」「狭い道で使いやすいから」などと答えた人が多いようです。 また、軽乗用系の使用状況については「ほとんど毎日使う」という人が67%、「週に4~5日」が15%、「週に2~3日」が11%で、買い物や通勤・通学、趣味・レジャーなど幅広い用途で使われていることが分かっています。 上記からも、使い勝手のよさから軽自動車を選んでいる人も多いと考えられます。そのため、今回の事例のように「娘の結婚相手が軽自動車に乗っている」ということがあっても、必ずしも経済的な心配をする必要はないでしょう。