張本智和&美和“卓球界の歴史を塗り替えた兄妹”単独インタビュー 50年ぶりの快挙の裏側
カザフスタンで行われた卓球のアジア選手権(10月9日)で女子団体が歴史的な1勝を手にした。「まさか優勝できるとは思っていなかった」と、答えるのは卓球界の次世代エース・張本美和(16、木下グループ)だ。 【写真を見る】張本智和&美和“卓球界の歴史を塗り替えた兄妹”単独インタビュー 50年ぶりの快挙の裏側 中国を破り、50年ぶりに優勝した日本女子団体。張本は、1番手で世界ランク3位の王芸迪(おうげいてき、27)を破った。3戦先勝の団体戦、勝てば日本の勝利が決まる第4試合に再び登場した張本は世界ランク1位・孫穎莎(そんえいさ、23)と対戦。2ゲームを落としたところからの反撃で1勝を得た。最強中国相手に2勝したまさに“無敵”の16歳。 快挙のウラには何があったのか。アジア選手権から帰国後、TBSの単独インタビューで明かしてくれた。 Q.アジア選手権を振り返って 美和:まさか優勝できるとは思っていなかったですし、団体戦なので、チームの先輩方と戦ってチーム一丸となって獲得することが出来た金メダルだと思うので、本当に嬉しいです。 Q.中国を破っての優勝は大きな自信につながったのでは 美和:なりました。相手も大会が続いて、コンディションも万全ではなかったかもしれないですけど、手応えとしては通用する部分が前よりも増えたと感じましたし、勝ったことない選手に勝つことが出来て、今後のすごくいい経験になりました。 Q.通用する部分とは 美和:前より成長した部分としては、対応能力は良くなった気がしていて、今大会は、卓球台やボールが普段使わないものだったんですが、しっかり特徴を捉えて調整していく所が上手くできたかなと思います。 Q.中国選手に勝利できた要因は 美和:試合中の「我慢強さ」というところは一番意識して、強くなったと思うところがあって、いつも競ったりするところから勝ち切れなくて、足りない部分がありました。今大会はリードされている所から、また逆にリードしているところから、ファイナルゲームに持ち込むことが出来ました。そこまで我慢すること、そこからファイナルゲームでも弱気にならず強気でいけたのが一番良かったと思います。今までも強気でいけた部分がありましたが、プレーに繋げられなかったです。「やってみたいけど、自信がないな」みたいな感じがあったり、試合が終わった後に後悔してしまったことがあったんですが、今回は勝つことができたけど、もし負けていたとしてもプレーの部分に後悔はなく出来たので、そこが前から変わった部分かなと思います。