《ブラジル》南米最南端にカプセルホテル=本場日本から直輸入で注目
実用的で経済的だが、極めて狭い――アルゼンチン初の日本式カプセルホテルが、南米最南端に位置し、南極ツアーの出発点の町として知られるパタゴニア地方のウシュアイアにオープンし、注目を集めている。目を惹く近未来的デザインのカプセルは日本から直輸入され、こだわりが感じられる。館内設備も充実しており、旅行者にとって快適で機能的な宿泊環境が提供されていると、25日付ヴィアージェン・エン・パウタが報じた。 この「アンダーグラウンド・カプセル」は、市内で最も有名な観光名所の一つであるウシュアイア監獄博物館(Museo Marítimo y del Presidio de Ushuaia)の正面に位置しており、最大3平米の「シンプル」と、やや広めの最大4平米の「XL(エクストラ・ラージ」の二つの部屋タイプから選択できる。 いずれのカプセルも定員は1人で、バックライト付き鏡、エアコン、ヘッドフォン付き薄型テレビ、セーフティボックス、Wi―Fiを完備。 同ホテルの支配人であるマガリ・パラ氏は地元紙「ラ・ナシオン」のインタビューで、館内デザインはアイスランドの建物からインスピレーションを受けていると説明した。その理由は、ウシュアイアが位置するティエラ・デル・フエゴ州とアイスランドの気候が類似しているためだという。 アンダーグラウンド・カプセルにはまた、荷物を保管するためのロッカーや、アメニティを完備したシャワールームも備えられている。また、共用キッチンで自炊をすることも可能だ。また、ウシュアイア国際空港から約7kmと好立地であり、有料の空港送迎を利用することもできる。 1970年代後半、終電を逃した人々のために日本で誕生したカプセルホテルは、数時間の仮眠をとるためのコンパクトで安価なユニットとして普及した。だがその最小限の広さゆえの不快感を覚えることもあり、極端な場合には閉所恐怖症を引き起こす可能性があるため、万人に適しているわけではない。 ユニークで斬新な日本の文化として、長年好奇心と興味の対象とされてきたが、近年では再評価されている。低価格を重視する旅行者にとっては、便利で効率的な宿泊選択肢となる。特に短時間の滞在や、観光地での一時的な休息を求める人々にとっては、その特長が大いに活用されている。 詳細はアンダーグラウンド公式HP(https://undergroundcapsule.com.ar/)で。【アンダーグラウンド・カプセル】 住所:Deloqui, 14 - Ushuaia/Argentina 1泊料金(朝食付):45米ドル(シンプル)~、65米ドル(XL)~