カタールW杯以降は25試合で1敗のみ 絶対の司令塔ハメスと若手が融合するコロンビアに強さが戻ってきた
今月は南米予選でアルゼンチンまで撃破
11日には2026ワールドカップ南米予選でアルゼンチン代表まで撃破し、ワールドカップ出場へ歩みを進めるコロンビア代表。南米予選はここまで8試合を消化し、4勝4分と無敗をキープしている。 2022年夏よりチームを指揮するアルゼンチン人監督ネストリ・ロレンソの評価は上昇するばかりだ。情報サイト『Transfermarkt』がまとめているが、2022年のワールドカップ以降のコロンビアは1敗しかしていない。その1敗は今夏のコパ・アメリカ決勝でのアルゼンチン戦だ。敗れはしたものの、延長戦までもつれ込む熱戦だった。 同期間は25試合でこの1敗のみとなっていて、同じく1敗に抑えているのはイラン代表のみ。しかしイランの方は試合数が23試合となっているため、成績的にはコロンビアの方が優秀だ。数字だけを見るならば、カタール大会以降最も負けにくいチームに仕上がっていると言える。 コロンビアといえば、ラダメル・ファルカオら豪華攻撃陣を軸に2010年代に確かな結果を残した。しかしその後は世代交代に躓いたところもあり、2022年ワールドカップの出場は逃してしまった。 それがロレンソ就任より変わり始めており、現在はMFハメス・ロドリゲスも復活。2010年代のチームを知るベテランは少なくなったが、若手も伸びてきている。 昨年に代表デビューを果たしたウォルバーハンプトンDFジェルソン・モスケラ(23)、今夏ヴェローナからユヴェントスへ移籍を果たしたDFファン・カバル(23)、コパ・アメリカでも高いテクニックを持つと話題になったパルメイラスMFリカルド・リオス(24)、昨夏ジローナへ移籍した大型MFジョン・ソリス(19)、同じジローナに今夏移籍したMFヤセル・アスプリージャ(20)、アストン・ヴィラでも結果を出し始めているFWジョン・デュラン(20)など、新世代の台頭が印象的だ。 再びコロンビアに活気が戻り、このチームならば2026年のワールドカップ出場もほぼ確実だろう。上位を目指すことも十分に可能なはずで、ハメスを中心としたチームは強さを取り戻している。
構成/ザ・ワールド編集部