どこから何度見ても美しい ランボルギーニ カウンタック デザイン物語
その結果、1987年に「シュコダ ファヴォリット」が発表されたが、大成功とは言えなかった。少ない資金、悪質なプレスショップ、機嫌の悪いクルー・・・。「シュコダ ファヴォリット」は、生産において品質が比較的遅れていたことを示している。とはいえ、「ファヴォリット」は魅力的だ。歴史的に重要で、細部は安っぽいが、ダンピングされた小物入れの蓋から内張りのテールゲートに至るまで、驚くほど手の込んだものもある。しかしこのモデルで、ベルトーネが業界全体のデザインに影響を与えた時代は終わりを告げる。 「カウンタックLP500」は解体されたが、ランボルギーニによって復刻された。
結論
「ランボルギーニ カウンタック」の場合、クライアント(ランボルギーニ)は必死で、ベルトーネはやる気に満ちていた。どちらの場合も、必要性が発明の母であり、それをクルマに見ることができる。ベルトーネが2014年に倒産したのは本当に残念だ。60年代の終わりから80年代の終わりまで、彼らは自由な発想と勇気がしばしば実を結ぶことを証明してくれた。ありがとう!そして、彼らのデザインした美しいクルマたちにも・・・。
大林晃平:永遠のスーパーカーの中のスーパーカーとは?
やっぱりこの「カウンタック」なのではないか、と思う。それまでの車が一瞬にして過去のものに見える宇宙船のようなスーパーカー。そしてその時から少しも古くなることもなく、今も、これからもずっとスーパーカーの王様はこの「カウンタック」なのではないだろうか。「パガーニ ゾンダ」もケーニッヒセグも寄せ付けないスーパーカーのトップオブ ザ トップの存在感、それがガンディーニのデザインした「カウンタック」である。 そのデザインにインパクトを与える理由は数かずあるが、やはりあのドア(ガルウイングドアと言う人も多いが、カモメの翼の形には開かないことから、シザーズドア、あるいはジャックナイフドアと言うのが本当だそうだ)の開き方こそ、「カウンタック」らしさの真骨頂だろう。開発時点では、万が一横転した時にドアが開かなくなって脱出できなくなってしまうことを考慮し、フロントウインドーが外れてそこから外に退出できるような緊急脱出装置(?)まで考慮されたというが、あのドアがもし普通の開き方であったとしたら、「カウンタック」がこれほどまでにスーパーカーの王様として君臨できたかどうか、とも思ってしまう。
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