【車両価格は約6億2320万円!】ブガッティ・トゥールビヨンを神戸でお披露目!世界限定250台はほぼ売約済み
ブガッティ・トゥールビヨンとは?
W16(狭角V8をさらにV型に配置)クアッドターボを搭載した、ヴェイロン、シロン、ディーヴォなど、スーパーカーを超える『ハイパーカー』を代表するブランドとなったブガッティ。 【写真】車両価格約6億2320万円!神戸でお披露目されたブガッティ・トゥールビヨン (67枚) 2024年6月には、新たなパワートレインとプラットフォームを採用した『トゥールビヨン』(Tourbillon)を発表した。その車名はフランス語で『渦』を意味し、18世紀の天才時計技師ルイ・ブレゲが作り出した腕時計の構造に由来する。彼の作り出した時計と同様、けっして古くならないデザインとエンジニアリング技術によって、何世代も家宝となるような、そんな永遠のクルマとして設計された。 パワートレインはコスワースとコラボして設計された、新開発の8.3L自然吸気V16エンジンに、前2基、後1基のモーターを組み合わせたハイブリッドだ。システム総合の最高出力は1800ps! を発生する。400km/h以上での走行が可能ながら、フル充電状態ならモーター走行距離は60km以上に達する。 空力だけでなく熱効率も考慮されたエクステリアでは、馬蹄形のフロントグリル、ボディサイドのCライン、ボディ中央の尾根、そしてデュアルカラースプリットという、新世代ブガッティの4つのデザイン要素を踏襲。エアブレーキも兼ねる可動式リアウイングも装備する。 100年以上色褪せないインテリアを目指し、腕時計のトゥールビヨンのようにインストルメントクラスターは宝石もまじえて600以上の部品で構成される。これはステアリングホイールのスポークの前に配置され、ステアリングホイールを回しても表示を遮らない。 トゥールビヨンは2026年からのデリバリーを目指して、現在はプロトタイプのテストが進められている。生産台数は250台となっている。
ブガッティ・アウトモビリのプレジデントも出席
11月5日、ブガッティ大阪は、兵庫県芦屋市の芦屋マリーナにおいて、『トゥールビヨン・ジャパン・プレミア』を開催した。 ブガッティ大阪は、ハイパーカーや希少車を得意とするビンゴ・スポーツ(エフジェイ)が運営しており、2023年10月に参入した新規ディーラーシップだ。2026年には会場となった芦屋マリーナ内に、ブガッティ&リマックのショールームを新設予定で、西日本の顧客に向けたブガッティ・ブランドの新しい拠点を担うことになる。 今回展示されたトゥールビヨンは実車のデリバリーが2026年からということもあり、残念ながらモックアップ(実物模型)のプロトタイプ。それゆえ、今や貴重な自然吸気V型16気筒という、マルチシリンダーエンジンのサウンドを聴くことは叶わなかったが、上方へ跳ね上がって開くバタフライドア、独特のインストルメントクラスター、クリスタルガラスで形成されたセンターコンソール、そこからシートをセパレートしてルーフまで繋がるユニークなデザインなど、内外装は基本的に市販される実車と変わらないもの。 今回は発表会のために、ブガッティ・アウトモビリのプレジデントであるクリストフ・ピオションやチーフデザイナーを務めるヤン・シュミットなど、関係者が6名も来日した。 発表会の来場者は100名ほど。既にトゥールビヨンをオーダーしているという顧客や、日本でも有数の自動車コレクターが数多く来場した。トゥールビヨンは多くのゲストから好評を呼び、とくに機械式時計から着想を得たインストルメントクラスターや、V16エンジンに注目が集まっていた。 会場にはトゥールビヨンだけでなく、ブガッティ・ベビーIIカーボンエディション(電動ジュニアカー)や、宝飾ブランドのジェイコブが製作したトゥールビヨンをインスパイアした腕時計なども展示された。 さて、ブガッティ・トゥールビヨンの車両価格は380万ユーロ(1ユーロ=164円として、6億2320万円!)からとなっている。とはいえ、世界限定250台は既にほぼ売約済みとなっているようだ……。
AUTOCAR JAPAN(執筆) 平井大介(編集)