ブレード、マレット、ネオマレット…パターの形状一番人気は?/女子プロクラブ考VOL.8
その他のネオマレット型を見てみよう。 ツノ型と呼ばれる「#7」は、大里桃子(オデッセイ「ホワイト・ホット VERSA SEVENDB」)ら3人が使用。ボールにラインを引くプレーヤーは、2本の長いサイトラインが意識できる「#7」形状が構えやすいはず。 岩井明愛がロリー・マキロイに憧れて使用している「スパイダー ツアーX」。この”蜘蛛型”は他メーカーも触発されて似たような形状のヘッドが生まれるなど、一世を風靡(ふうび)した時代もあった。が、今は少数派。 ネオマレットの特徴は、従来のマレットよりもヘッドの後ろ側が伸びているところ。サイトラインを長く伸ばせたり、2ボールのように円を足すこともできるなど、アライメントが取りやすいのが特徴。また、重心深度は自ずと深くなり、ミスヒットには強い。一方で、神谷そらが使うオデッセイ「2-BALLELEVEN TRIPLE TRACK」を含むELEVENシリーズは、重心深度が浅め。テークバックを引きやすく、ダイレクトな打感を実現している。ネオマレット型の寛容性と構えやすさ、ブレード型のダイレクトな打感を併せ持った最新テクノロジーパターといえるだろう。
意外と少ない!?「マレット型」
マレット型は41人中6人と、思ったよりも少数。 マレットの人気を作ったのが、丸山茂樹や谷口徹が長く使ったオデッセイ「ホワイト・ホット#5」と、キャロウェイがオデッセイを買収する前にヒットした「ロッシー」だろう。実際にこの2つが人気形状だ。オデッセイ「ホワイト・ホット OG ROSSIE」シリーズは、原英莉花、西郷真央、藤田さいきら成績上位者が使用しているため、印象が強い。一方の「#5」形状は、三ヶ島かなが使用中だ。マレット型は、ブレード型が持つような打感や操作性を保ちつつ、重心が深いパターが持つようなミスヒットに強い部分も併せ持つ、まさにバランスの高さが魅力だろう。
人気のネック形状はどれ?三角ネックの隆盛具合は?
続いてネック形状、大きく5つに分類してみた。 ブレード型の代名詞といえる「クランクネック」、フェースセンターに配置される「センターネック」、ヘッドにダイレクトにシャフトを装着する「ダブルベントネック」、ショートスラントと呼ばれる「スラントネック」、そして話題の「三角ネック」の5つだ。