ブレード、マレット、ネオマレット…パターの形状一番人気は?/女子プロクラブ考VOL.8
41人中18人がクランクネックを使用。ネック部が曲げやすく、調整の自由度が高い。シャフトもストレートで、ホーゼルの中に入れられるので、様々なシャフトを装着できるメリットがある。また、ヘッドのヒール側にネックを装着するため、重心角は大きめ(大きい方がヘッドを開閉しやすい)。ストローク中にアークを描いて打ちたい人から、真っすぐ動かしたい人まで万人向けだ。 他に4人がスラントネックを選んでいた。一番重心角が大きくなるネックで、L字パターのようにフェースの開閉を意識してストロークできるのが魅力。インパクトでフェースが開きやすいデメリットはあるが、左に引っかけにくく操作しやすいメリットもある。 同じく4人がセンターネックを選択。シャフトの延長線上にフェースセンターがあるため、芯でヒットしやすいメリットがある。しかし芯を外した場合、シャフトを軸にフェースが回転しやすく、ミスヒットの許容は少ない。さらに6人が、ダブルベントネック。シャフトを2回曲げることで、フェースバランスにしている。フェースの開閉がしづらいので、ヘッドを真っすぐ動かしたい人に向いている。 そして残りの9人が三角ネック。ネックが三角形となっている分、剛性が上がり、ヘッドがブレにくいといわれる。が、実際は20年以上前から三角ネックは存在していて、日本以外では流行っていないこともあり、メーカーが声高に主張するほどの優位さは正直感じない。
◇◇◇ パターは他のクラブと違って気軽に試打ができ、販売が終了したモデルでも中古ショップならば打つこともできる。打感や打音、アライメントの取りやすさ、ミスヒットの強さ、そして芯への当てやすさなどをチェック。全てが100点満点のパターはないので、どの要素を重視するかで選んでほしい。運命の出合いがきっと訪れるはずだ。(文・田島基晴)