ブルジャン地区の最高級はちみつ。甘さだけではない独特の風味が美味しい
世界最大の国土面積を有するロシア連邦。その広大さゆえに多くの民族、文化が共存している。モスクワから東へ約1000km、ヨーロッパとアジアの地域を分ける境界線とも言えるウラル山脈の南部に位置する、東西の文化が融合するバシコルトスタン共和国を訪ねた。
バシコルトスタンに滞在していた時、食事の場ではたいていはちみつの入った器がそばにあった。 はちみつの甘さだけが際立つのでは無く、どれも独特の風味が効いていて美味しい。バシコルトスタンの特産物としてのはちみつは有名で、特にブルジャン地区のものは最高級とされている。 養蜂のための巣箱が発明される前から野生のミツバチのみつを採取していた長い歴史があり、シュリガン・タッシュの自然保護区は元々はそのミツバチを保護するためにできたという。シュリガン・タッシュの洞窟が発見されたのはその後だということだ。(つづく) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<バシコルトスタンの旅>倉谷清文第13回」の一部を抜粋しました。 (2018年9月撮影・文:倉谷清文)