味の素冷凍食品の新たなブランド戦略! SNSから始まった「冷凍餃子フライパンチャレンジ」で表現する“永久改良”の姿勢
┌────────── 『あなたはこれらのフライパンを眺めるために5分使いましたよ』とリマインドすることで、ちょっとした“やられた感”が出ますよね。もともとこの企画自体、始まりからしてチャーミングな取り組みだったので、そうした意図も込めています(本田氏) └──────────
企業の裏側を赤裸々に伝える・記録するための「note」
もう1つ、味の素冷凍食品の取り組みを発信していく場として選ばれたのが「note」だ。勝村氏を含むコミュニケーションチームと、実際にフライパンの検証を行っている技術部のR&Dメンバーが執筆している。
味の素冷凍食品公式フライパンnoteでは、フライパンの検証作業から、フライパンメーカーに行った様子まで伝えており、進捗をつぶさに伝えている。2024年の1月には半年間の検証から得られた知見をもとに、商品改良を行いリニューアルした冷凍ギョーザを発表、2月に発売される。 ┌────────── noteでは、『自分達だけで盛り上がっちゃいけない』というのを意識しています。お客様がフライパンを送ってくれたからこそ、できたプロジェクト。我々が積み上げてきたことをフランクに見てもらう場として、noteではかっこつけずに事実を伝えるようにしています(勝村氏) └────────── また、本田氏によると、今回の「冷凍餃子フライパンチャレンジ」は、以下の3つのフェーズに分けられるという。 ・「フライパンが張り付いた」投稿とリアクション ・生活者にフライパンを募集 ・Webサイト立ち上げ、新聞広告やnoteでの発信 3つ目の「Webサイト立ち上げ」が、正式なプロジェクトとしての表明だ。つまり、「冷凍餃子フライパンチャレンジ」は特設サイトだが単発的な企画ではないのだ。ブランドアクションとして長期的な視点に立つと、次の施策をどんどん打っていくような初期段階にあたる。そしてブランドアクションの4つ目の波、5つ目の波を想定したとき、既存のファンが進捗を確認するためだけでなく、新しくブランドのファンになった顧客が出来事を「さかのぼる」ための媒体としても、noteが活用できるだろうと本田氏は述べる。