味の素冷凍食品の新たなブランド戦略! SNSから始まった「冷凍餃子フライパンチャレンジ」で表現する“永久改良”の姿勢
6月16日金曜日の夜に投稿したフライパン募集のツイートは予想以上の反響があった。月曜日の朝にはなんと1,000個以上のダンボールの山が届いたのだ。
想定を超えるフライパンが届き、当初は2週間募集する予定だったが、この日に受付を締め切ることになったという。
その後、募集期間中に遠方から送られたフライパンが時間差で届き、総数は3,520個に到達。募集した際は100個程度を見込み、1か月ほどで検証結果を伝える予想だったが、当初の想定を大幅に上回る量のフライパンを1か月で検証するのは物理的に不可能…。勝村氏は、今後の方針を正式に検討するため、PRの専門家である本田氏に相談を持ちかけた。同氏は、「冷凍餃子は手抜きだ」と夫に言われたという主婦のツイートから始まった「冷凍餃子手間抜き論争」の際も味の素冷凍食品のPR支援に務めている。
大量のフライパンがずらり! 展示室のような特設Webサイトの立ち上げ
一連の騒動を受け、勝村氏に相談された本田氏は「チャンスだと思った」と述べる。 ┌────────── 最も重視したのは、3,520個のフライパンを丁寧に検証していくという、味の素冷凍食品の研究・商品開発に対する真摯な姿勢を可視化すること。また、これほどの数を検証するには時間がかかるため、恒常的に進捗を見せていく場が必要でした(本田氏) └──────────
そこで立ち上がったのが、「冷凍餃子フライパンチャレンジ プロジェクトサイト」だ。
サイトでは、ユーザーから提供されたフライパンが3Dスキャンされ、ずらりと並んでいる。それぞれのフライパンを360度自由に見ることができ、提供エリア、直径、フライパンの厚み、重さなどで絞り込み検索をかけることも可能だ。
┌────────── 商品のプロモーションをしたくなる気持ちをぐっとこらえ、『顧客への真摯な向き合い方を表す』という主旨をぶらさずにサイトを作りました(本田氏) └────────── また、このサイトは開いてから5分が経過すると「あなたがサイトに滞在していた5分間で、ギョーザの蒸し焼きは完成です」と遊び心のある大きめのポップアップが表示される。