子どもの計画性を育てる「ファミリーキャンプの片づけ」の手順
アフターキャンプの楽しみ方
キャンプ場を出たら終わり......じゃない! 帰りに寄り道をするのもお楽しみの一つ。道の駅ならその土地のおいしいものが食べられるし、買って帰ることもできる。特産品をながめるだけでも興味深いものがあるよ。 海に近いところなら、漁港に寄るのもいいね。水産市場で新鮮な魚介類が食べられるかもしれない。海を見てリフレッシュしたり、遊園施設や日帰り温泉で遊んだりするのも楽しそう。寄り道することで、次のキャンプでやりたいことが見つかるかも。どんどん楽しみが増えるね。 キャンプでは、ふだんはできない体験をするよね。「あー、楽しかった」で終わらせず、家族みんなで「○○したのがよかった」「△△という発見があった」など、キャンプの思い出を話し合おう。話し合うことで、新しい視点や気づきがあるはず。 感じたこと、体験したことを言葉にすると、キミの中に経験や知恵として深くきざまれるんだ。今後の生活の中で、生かされる時がきっとくる。それを「学び」っていうんだよ。 思い出を話し合ったら、日記や絵日記をかいてみよう。話しただけだと、忘れてしまうかもしれない。でも、文章や絵で残しておくと、いつでも思い出すことができるよ。宿題じゃないから、人に見せなくてもいい(もちろん、見せてもいいよ!)。自分らしく、自分がかきたいようにかいていいんだ。 絵だけでもいいし、メモ書きや箇条書きや詩でもいい。それがあれば、学校で作文の課題が出た時にキャンプをテーマにすらすら書けるかもしれない。そうなれば、一石二鳥!「もうちょっとこうすればよかった......」「これを持っていけば......」と思ったことがあれば、それもメモしよう。次のキャンプの準備をする時の参考になるからね。 自分のリュックサックに入れて持っていった服や観察道具を片づけるのは当然だけど、食器などのキャンプ道具も、持って帰ってきたら家で洗って、元の場所に片づけるところまでしっかりやろう。準備や計画からはじめて、帰ってきて道具を片づけるまでがキャンプだよ。
(監修)長谷部雅一