子どもの計画性を育てる「ファミリーキャンプの片づけ」の手順
楽しかった親子キャンプも終わり、片付けの時間。片づけを通して、子どもたちは計画性や協力の大切さを学び、自然を守る意識を高めることができます。片づけの際には、自分たちが来た時よりもさらにきれいにして帰ることを心がけましょう。 【データ】東大生の幼少期の習い事、1位が水泳、3位が野球。では2位は…? 指先と学力の見逃せない関係 書籍『ドラえもん学びワールド キャンプと自然観察』より、片づけの手順を守り、テントまわりやたき火の後始末、ゴミの分別をしっかり行うことで、自然への感謝の気持ちと責任感を育むことができます。片付けからアフターキャンプまでの極意をお伝えします。 ※本稿は、藤子・F・不二雄・まんが 長谷部雅一・監修『ドラえもん学びワールド キャンプと自然観察』(小学館)から一部抜粋・編集したものです。
片づけは出発2時間前にスタート
テントなどの片づけにかかる時間は約2時間。前日の夜寝る前に、自分の荷物は片づけておこう。 片づけの手順としては、まず自分の荷物をリュックサックにしまい、みんなでテーブルやイス、食器などを片づける。火の始末については下の項目に、ゴミの分別については左のページに書いてあるから、よく確認してね。テントやタープは、立てるよりも片づける方が時間がかかるから要注意。「立つ鳥あとをにごさず」というように、来た時よりもきれいにするくらいの気持ちでね。 たき火の後始末は、必ず大人といっしょにやろう。まきは、燃やしつくして火を消すのがポイント。まき同士がくっついていると酸素が回らず、燃えるスピードがおそくなるから、まきとまきを少しはなして早く燃やすようにしよう。 もっと早く消すなら、水の入ったバケツを用意して、まきを一本ずつ水につけること。芯までしっかり火を消すんだよ。たき火に水をかけるとたき火台が変形するからぜったいにダメ。いずれにしても、完全に火が消えたことを確認しよう。
ゴミの分別方法を守る
キャンプ場にゴミ箱が設置されていたら、どんな分別になっているかを確認すること。燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチックゴミ、びん、缶、ペットボトルなど、家での分別とちがう場合があるから、間違えないようにね。ペットボトルは、ふたとフィルム、ボトルを別々にするのを忘れずに。捨てる時にあわてないよう、キャンプのスタート時からゴミの分別を意識して過ごすようにしよう。もしゴミ箱が設置されていなかったら、ゴミは持ち帰るよ。 せっかく自然の中で過ごすのに、ゴミをたくさん出してしまったら本末転倒。ゴミを減らすよう、準備の段階から工夫しよう。 食器は使い捨てでないものを洗って使い、食材も余らないように計算して用意しよう。皮をむいたり芯を取ったりする食材は、あらかじめ家でカットして持っていくといいよ。そして、作った料理はみんなで食べ切るようにしたいね。また、ティッシュペーパーやウェットティッシュをたくさん使わなくてすむように、うす手のタオルを持っていこう。