『光る君へ』敦康親王(片岡千之助)の暴走に視聴者最注目 第41話画面注視データを分析
■「清少納言が安らかに定子さまを偲ぶ日は来るのかな…」 ここは、ききょうの強い怒りに多くの視聴者が息をのんだと考えられる。 ききょうはこれまで、敬愛していた皇后・藤原定子(高畑充希)に続き、その忘れ形見であったよし(女偏に美)子内親王、定子の兄・藤原伊周(三浦翔平)といった親しい人々を次々に失ってきた。そして定子の最愛の夫であった一条天皇もついに崩御してしまい、もはや居場所がない。彰子の催す華やかな歌会は、ききょうにかつての中関白家の栄華を思い出させたのだろう。 SNSでは「清少納言が怒りの刃を向けているけど、大切な定子さまを思うとそんな心もちにもなるよね」「彰子さまがどれだけ敦康親王を慈しんでいても、ききょうにとっては定子さまに取って代わったことで、絶対に相容れないんだよね」「彼女の立場を思えば仕方ないかな」「清少納言が安らかに定子さまを偲ぶ日は来るのかな…」といった、ききょうに同情する投稿が多く集まった。 紫式部が『紫式部日記』で、清少納言を酷評していることはよく知られており、これまでのまひろとききょうの関係性からどのように回収するのかたびたび話題となっていたが、ついに落着した。
役目を押し付けられてぼやく藤原公任に反響
今回は前回に引き続き、1011(寛弘8)年の様子が描かれた。左大臣・藤原道長がおのが権力の維持のために、性急すぎる施策をとったツケが回ってくる展開となった。まひろ、中宮・藤原彰子、源明子(瀧内公美)、藤原顕信(百瀬朔)、藤原行成から批判を受け、四面楚歌の様相を呈した。 注目度トップ以外の見どころとしては、親によく似ている藤原賢子(南沙良)と双寿丸(伊藤健太郎)のやりとりや、やる気に満ちあふれている三条天皇。そして、その三条天皇からやりたくない役目を押し付けられてぼやく藤原公任(町田啓太)が挙げられる。恒例ではあるが、「ぼやく公任さまもかわいい」「公任さま、やる気が薄いなぁ」と、公任さまは何をやってもSNSをにぎわせている。 そんな公任さまだが、本編終了後の『光る君へ』紀行が、公任さまの特集(退場した登場人物がよくクローズアップされる)だったため、公任さまの次回以降の登場を危ぶむファンの悲鳴がネットでは聞こえてきた。しかし、史実では公任さまは1041年まで生きるので、このタイミングでの退場はないと信じたい。そして今回、道長と初めて対立した藤原行成だが、史実ではなんと道長と同じ日(しかもお正月)に仲良く亡くなる。行成にとって道長は生涯を通した道しるべだったのだろう。