はやぶさ2が着地リハ JAXA会見(全文1)航法誘導は精度15.4mを実現
リュウグウの形状模型の紹介
久保田:それではリュウグウの形状模型につきましては、久保田から説明させていただきます。資料は28ページ目になりますけれども、以前ご紹介しましたけれども、JAXA宇宙探査イノベーションハブが企業の方と協力して作りました簡易版の形状模型というのを、データを公開したいと考えております。「はやぶさ2」サイエンスチームが作ります、リュウグウの精密な形状モデルにつきましては現在も作成中でございまして、こちら、論文掲載と同時に公開する予定ですので、もうしばらくお待ちいただければと思います。 29ページ目に詳細を書いておりますけれども、JAXAの宇宙探査イノベーションハブ、今、私ハブ長をしておりますけれども、ハブでは企業と共同で研究しておりまして、課題名が「探査ロボットのための画像による自己位置推定と環境地図作成」ということで、SLAMという技術を使いまして、地図と地形を同時に作ろうという、そういう研究をしております。2組、各2社で研究を進めておりまして、株式会社コンセプト、株式会社モルフォ、 それから株式会社アイヴィス、それから株式会社ビュープラスと研究を行っておりまして、画像情報のみを用いましてリュウグウの3次元形状復元を行ってきました。 準備が整いましたので、これを簡易形状模型ということで、データのファイルを公開したいと思います。公開のホームページはこちらに書いてあるとおりでございまして、誰でもアクセスできるようにというふうにしております。これデータは公開されてるデータの画像を使いまして、40キロメートルから撮像した6月23日のデータを基に作りましたので粗いデータになっておりますが、作ったのが実際これになります。 ですから皆さんもこれを作ることができるようになりますが、40キロの距離ですのでちょっと粗いということと、極のほうはやはりデータがそのとき取れてませんので、極のほうは粗いデータになってるというのはご理解いただければなと。ただおおよそ、たぶん写真と見比べるとそんなに遜色はないかなというふうに思っております。ですので、科学的データなり工学データというわけではないんですけども、ぜひ皆さんに見ていただければなと。 これはホームページにアクセスしていただければデータが取れて、例えば3次元の表示ツールで見ることもできますし、そのデータをそのまま3Dプリンターで作ることもできますので、ぜひ、皆さんいろいろ作ってみて、あるいは眺めていただければなということで、準備が調いましたので今回ちょっと公開ということで発表させていただきました。 【書き起こし】はやぶさ2が着地リハ JAXA会見 全文2に続く