「自然な表情を撮ってくれるよき相棒」 激売れ自撮りドローン「HOVERAir X1 Smart」開発秘話
カメラマンいらずで自撮りができる“空飛ぶAIカメラ”「HOVERAir X1 Smart」、応援購入サイトのMakuakeで2億円を超える金額を集めたことで話題になりました。そのHOVERAir X1 Smartが、5月28日からいよいよ一般販売を開始。それに合わせ、HOVERAir X1 Smartを開発したZero Zero Roboticsの創業者でありCEOのMengqiu Wang氏が来日し、HOVERAir X1 Smartの開発秘話を語ってくれました。 【写真】2015年から開発してきた試作機。折りたたみ可能なフラットデザイン、ケージ付き、という基本設計は9年前から変わらず貫かれていることが分かる
■Makuakeで記録を作った空飛ぶAIカメラ、Amazonなどで販売を開始 HOVERAir X1 Smartは、自撮りに特化した薄型軽量の小型ドローン。フラットなボディの前面に搭載したジンバル付きカメラは、AIで人物を認識する機能を備えており、自分で操作することなく人物をフレームに収めた自撮り動画を自動で撮影してくれます。スマホアプリで「自分を後ろから追いかけて撮影する」「自分の周囲を回りながら撮影」など自撮りのパターンを選ぶだけで、ダイナミックな動きの自撮りが手間なく楽しめます。
HOVERAir X1 Smart最大の特徴が、重量を徹底的にそぎ落とし、重さを99gに抑えたこと。重さが日本のドローン規制(100g以上)の対象外となるため、空港などの飛行禁止空域や法令で禁止されている場所、人で混雑する状況でなければ、事前の申請や免許は不要で使えます。
これらの手軽さや斬新な自撮りが楽しめる点が幅広い世代に響き、3月上旬にHOVERAir X1 Smartの応援購入がMakuakeで始まると購入者が殺到。4月20日の終了時点では、応援購入金額が約2億1241万円に到達。Makuakeでのカメラジャンルでは歴代1位の金額となりました。 5月28日から始まった一般販売では、HOVERAirの公式サイトやAmazonによるオンライン販売のほか、二子玉川 蔦屋家電(東京都世田谷区)や代官山 蔦屋書店(東京都渋谷区)、枚方T-SITE(大阪府枚方市)では店頭で購入できます。製品のラインナップや価格は以下の通り。 製品名称 一般販売価格 内容 基本セット 59,980円 HOVERAir X1 Smart本体、バッテリー×1、予備プロペラ×2、Type-Cケーブル×1、収納バッグ×1 標準セット 64,980円 HOVERAir X1 Smart本体、バッテリー×2、予備プロペラ×2、Type-Cケーブル×1、収納バッグ×1 プレミアムセット 69,980円 HOVERAir X1 Smart本体、バッテリー×2、充電ハブ×1、充電アダプター×1、予備プロペラ×2、Type-Cケーブル×1、収納バッグ×1 オールインワンセット 74,980円 HOVERAir X1 Smart本体、バッテリー×3、充電ハブ×1、充電アダプター×1、予備プロペラ×2、Type-Cケーブル×1、収納バッグ×1 ■自然な表情を勝手に撮ってくれるカメラマンを作りたかった HOVERAir X1 Smartの一般販売開始に合わせ、 Zero Zero Roboticsの創業者でありCEOのMengqiu Wang氏が来日。HOVERAir X1 Smartをはじめ、HOVERAirシリーズの開発にまつわる話を聞きました。 Mengqiu Wang氏が“空飛ぶカメラ”を開発しようと決めたのは、大学院に通っていた10年以上前。「誰かを撮影するのは時間がかかるし、何より撮影している人が写らない。自分たちを写してくれる第3の存在が欲しいと感じた」と語ります。さらに当時、両親が写った写真を見たところ、どれも直立不動で硬い表情の写真ばかりだったのに驚いたそう。「何かを楽しんでいる自然な瞬間を、カメラを意識せずに撮られた写真や動画が理想といえる。カメラをカメラマンにする方法はないか探求した」と振り返ります。