JAグループ福岡 水田農業の現地視察
RKB毎日放送
飛ぶように売れる新米でも「助けてこのままじゃ生きていけない」 生産者の苦境 JAが水田に記者を呼んで訴えた 【写真で見る】水田農業の現状 コメの価格が高止まりする中、JAグループ福岡がコメ作りの現状を知ってもらおうと現地説明会を開きました。 価格が上がっても経営は非常に厳しいと生産者は訴えています。 ■「甘みあっておいしい」新米の味 RKB 江里口雄介記者 「JA嘉穂の元気つくし、新米をいただきます。美味しい、粒もたって、甘みもあっておいしいです」 「令和の米騒動」と言われる中、コメの価格や農家の現状について正しく知ってもらおうとJAグループ福岡が1日、報道陣向けに開いた現地説明会。 新米の収穫作業などを紹介しました。 Q今年の元気つくしはどうですか? 嘉穂才田農塾第一利用組合 斉藤保生 組合長 「まあ、普通じゃないですかね。今年は日が照るから、同化作用(光合成)が激しいでしょう。それでやっぱり肥料の多いところが、多いようです」 今年は気温の高い日が続いたため、コメの生育が早く追加の肥料をまくなど、例年より手間とコストがかかったと言います。 ■5キロ・2700円 例年より500円高く販売 そうした中、近くの直売所では、新米の夢つくしが5キロ・2700円で販売されていました。 去年より500円ほど高いそうです。 JAふくおか嘉穂 ファーマーズマーケット 大内田伸二 店長 「売れ行きは例年に比べてかなりいい状況です。5割以上です」 この直売所では去年のコメは7月に売り切ってしまったため、新米が入るや否や飛ぶように売れたということです。 ■機械・肥料・農薬 採算合わない 一方で生産者は、まだまだ今の価格では経営的にも厳しいと話します。 嘉穂才田農塾第一利用組合 斉藤保生 組合長 「もう再生産価格(コストに見合う販売価格)が全然合わんですよ。コンバインの4条刈りやったら、900万近くするとですよ、それに田植え機が2~300万円するですしね、とてもやないけど減価償却しよったら合わんですよ。みんな作り手がないですよ。」