ボロボロで白血病も発症していた保護猫…1ヶ月半後、変貌した白猫の様子に「胸が熱くなります」「幸せになって」の声
保護猫のスズくんは、引き取り当初は衝撃的な姿でした。その後「山ぼうしの樹いぬねこの会」さんからの深い愛情と献身的なケアによって見事に変貌を遂げたのです。そんな一部始終を収めた投稿が今、Instagramで話題となっています。今回は、そんなスズくんを引き取った山ぼうしの樹いぬねこの会(@inu_neko_yamaboushinoki)さんに保護猫スズくんについて話を聞きました。 【写真5枚】ボロボロな姿から、1ヶ月後の変化(@inu_neko_yamaboushinokiさんより提供)
スズくんが保護された経緯
主に熊本県の御船保健所から保護犬猫を引き取り、適切なケアをして新しい飼い主さんへ繋げる活動をしている「山ぼうしの樹いぬねこの会」さん。 そしてスズくんも、保健所に収容された猫のうちの一匹でした。 近くの住民の方が自宅付近で動けなくなっているスズくんを発見し、警察へ連絡、そして警察から保健所に収容されていたのです。 「スズを保健所で見た瞬間、あまりの状態のひどさにショックを受けました」と話してくれました。 毛はボロボロで抜けている箇所も多く、皮膚は赤くただれており「どうしてこんな姿に…」と痛々しい思いで一杯だったそうです。 「とにかく早く治療をしなければ」と、保健所から引き取ったその足で病院へ向かうことを決めました。
スズくんの病気が判明…
診断してもらうと、スズくんの皮膚はダニが原因となる「疥癬(カイセン)」という人獣共通感染症にかかっており、頬の怪我が化膿していたことがわかりました。 後ろ足が大きく反対側へ曲がってしまっているのは、おそらく過去に何らかの理由で骨折して、そのまま固まってしまったとのこと。 さらに、白血病も陽性だったスズくん。 人には慣れている様子で、人から餌をもらいながら野良猫として生きてきたのかもしれません。 保護当初は体重がわずか2㎏ほどの超ガリガリ猫だったものの、食欲旺盛だったおかげで体重も徐々に増えていったスズくん。 最初の1ヶ月間は、人にも動物にも移る疥癬だったので、とても気をつかったとのこと。 おしりから後ろ足の感覚が麻痺しているせいか排便も上手くできず、毎日汚れてしまう日々を送っていました。 はじめのうちは、感染対策とお世話をしやすくするため、お風呂場がスズくんの居場所だったのだとか。 しかし、それも今となっては懐かしい思い出となっているようです。