100種類以上のバターを味比べした二人が語り合う、自分好みのバターの見つけ方と用途別おすすめバター。
■トーストにおすすめ
こんがり焼いたパンに合わせるときは、香りが高く味に奥行きのある発酵タイプ。
津田さんおすすめ|エシレ バター(有塩) 日本で輸入バターと言えばこのブランド。フランス産A.O.P認定の発酵バター"エシレ"。「トーストには、エシレと生クリームを合わせた自家製ホイップバターをのせて、溶け感を楽しみます」。
長尾さんおすすめ|よつ葉 パンにおいしい発酵バター 原料乳は北海道十勝産の生乳。「中でも『パンにおいしい』シリーズはホイップされているのでパンの上で溶けやすく、使い勝手もよし。ミルクの風味が感じられつつ、後味はさっぱり」。
■テーブルパンにおすすめ
パンの美味しさとバターの美味しさのハーモニーをダイレクトに楽しみたいなら。
津田さんおすすめ|とよとみフレーバーバター (いちご、さくらんぼ、ドライフルーツ) チャーン製法によるバターづくり。合わせた食材もこだわりの北海道産のものを多数使用。「フレーバーが豊富で目移りします」。
長尾さんおすすめ|八丈島ジャージーバター(有塩) 島固有の草を食べて育ち、季節によって黄色みが変わるのが特徴。「脂肪分の多いジャージー種独特の濃厚さが魅力。どんなパンとも相性がよく、しっかりしたバターの風味を楽しみたいときに」。
■温野菜におすすめ
食材の旨味を引き出し、同時に香りと風味を引き立てるバランスが味の決め手に。
津田さんおすすめ|町村農場 特製新鮮純良バター 創業者は明治時代にアメリカで酪農を学んだ。「自社牧場産の牛乳から生クリームを作り、一晩寝かせてまろやかな風味を引き立たせてから加工。白アスパラのバターソテーにぴったり」。
長尾さんおすすめ|佐渡バター(無塩) 伝統的なバターチャーン製法を用い、手作りで練り上げる。「豊かな風味は野菜と相性抜群。どこで買えるかを随時チェックするほど好きなブランドです」。
■注目のバター
地域の特性を活かし、製法などにもこだわった製造者が続々登場。注目株の国産バター。
津田さんおすすめ|ザ・チーズガイ・イン・オキナワ 発酵バター 有塩 沖縄でイギリス人が独学で始めたクラフトメーカー。バターほかチーズとヨーグルトを製造販売。「沖縄本島の南東、南城市にあります。那覇から30分くらい」。